自動車保険の切替え(乗換え)手順

自動車保険の切替え手順・方法をご紹介します。
注意点についても記載していますので、ご確認のうえご検討ください。

自動車保険の切替えは一般的に満期日にあわせて行う

自動車保険の切替えは、保険期間の満期日にあわせての切替えと満期前に現在の契約を解約しての切替え(途中解約や中途更改とも呼ばれます。以下中途更改とします。)の2つのタイミングがあります。

今すぐに保険会社を切り替える必要性がなければ、満期日にあわせて切り替えるのがおすすめです。保険期間の途中で解約することで発生する返還保険料は、一般的に残りの保険期間に応じた短期料率が適用され、日割り計算にはなりません。また、保険期間の途中で解約した場合の等級は、切替え先の契約日から1年間は同じ等級が引き継がれるため、中途更改では等級が上がるタイミングが遅くなります。

20等級の場合はこれ以上等級が上がることはないため、中途更改でも等級の進行に影響はありません。

しかし、記名被保険者が変わったり、お車を買い替えたりして保険期間の途中で自動車保険を見直す機会があるかもしれません。満期日以外のタイミングで切り替える場合は、現在契約中の保険を解約する手続きを行う必要があります。

自動車保険を切り替えたときの等級

自動車保険を切り替えたときの等級の進行は、保険期間中の事故の有無や切り替えるタイミングによって、異なります。

例えば、保険始期日が1月1日で、現在ご契約中の保険期間内に事故がない場合で考えてみましょう。

事故がない場合の例 等級が上がるタイミングが遅くなる

中途更改する場合、等級が上がるタイミングが保険満期日に切り替えた場合よりも遅くなります。

次に、保険始期日が1月1日で、保険契約中に保険金を請求する事故があった場合で考えてみましょう。

等級がある場合(3等級ダウン事故)の例 等級が下がるタイミングが早くなる

中途更改をすると、保険満期日に切り替えた場合よりも等級が下がるタイミングが早くなります。このように、保険満期日に切り替えた場合と中途更改した場合では、等級の進行が異なる点に留意しましょう。

自動車保険の切替え手順・方法

自動車保険の切替え時のステップについて、以下の流れで解説していきます。

検討開始→切替え先の保険会社を決める→契約に必要な手続きをする→ご契約中の保険会社に解約の連絡を入れる→ご契約の成立

検討開始

まず、現在ご契約している保険の補償内容を確認し、見直しが必要か検討します。ライフステージの変化などで、新たに必要な補償や不要な補償がないかをチェックしましょう。補償内容を見直すことにより、保険料が安くなる場合もあります。もしものときに備えて、本当に必要な特約や補償を選んでいるのかを考えておきましょう。

切替え先の保険会社を決める

自動車保険の見直しが決まったら、どの保険会社で契約するかを決めましょう。必要な補償内容を明確にしたうえで、検討中の各社に保険料の見積りをとるのがおすすめです。

「おとなの自動車保険」のウェブサイトでは、個人情報の入力なしに、最短5分で保険料の見積りをシミュレーションすることができます。また早めのご契約で保険料が割引になる早割や、インターネットからのご契約で新規なら最大20,000円(保険始期日2025年8月31日以前は一律13,000円)、継続でも最大10,000円の割引(※)などといった、お得な割引プランも豊富にご用意しています。

ネット割の割引額は契約年数(新規、継続1回目、継続2回目以降)や保険料に応じて異なります。詳細は豊富な割引プランをご確認ください。

ご契約に必要な手続きをする

「おとなの自動車保険」のご契約に必要なものは、以下5点となります。必要なものを用意し、ご契約のお手続きを進めましょう。

  • 車検証
  • 運転免許証
  • 累計走行距離の値(オドメーター値)
  • 現在ご加入の自動車保険証券
  • クレジットカード

ご契約中の保険会社に解約・更新しない旨の連絡を入れる

現在ご契約中の保険会社に、解約の連絡を入れましょう。

中途更改の場合は、現在ご契約中の保険会社に解約の連絡が必須になります。満期日にあわせて切り替える場合でもご契約が自動更新の場合もあるので、念のため更新しない旨の連絡をすることをおすすめします。

また、中途更改の場合、新たな保険のご契約開始から1年間は等級アップが据え置かれ、等級の進行による保険料の割引の恩恵を受けることができません。等級アップのタイミングを延ばしたくない方は、ご契約中の保険の満期日と新しい保険の始期日をあわせる必要があります。

ご契約成立

すべての手続きが完了しご契約が成立すれば、保険始期日から切替え後の保険会社のご契約で補償が開始されます。ご契約後に、手続き完了の案内が保険会社より送られてきます。「おとなの自動車保険」の場合は、ご契約後、デジタル保険証券をマイページより確認・印刷いただけます。

「紙の保険証券」の発行を希望される場合は、「お見積り試算結果」にて「紙の保険証券を追加する」を選択し、追加保険料(360円)をお支払いいただくことでデジタル保険証券に加えて「紙の保険証券」も発行いたします。

自動車保険を切り替えるときの注意点

自動車保険を切り替えるときは、いくつか注意すべき点があります。等級の引継ぎにも影響するので、適切に手続きを進めましょう。

重複期間や空白期間ができないようにする

切替え先の保険会社を決めたあとは、ご加入中の保険との重複期間や空白期間ができないように、ご契約に必要な手続きを行う必要があります。

新たな保険会社でご契約する際には、切替え先の保険始期日はご契約中の保険の満期日(または解約日)と同日にしましょう。保険期間に重複や空白がないようにすべき理由は、以下のとおりです。

  • 保険期間の重複期間中に事故が起きた場合、片方の保険会社からしか補償は受けられない可能性があります。その場合、一方の保険は保険料の支払い損となってしまいます。
  • 仮に空白期間中に事故が起きた場合には、どちらの保険会社からも補償は受けられないので、多額の賠償金を背負ってしまうなどのリスクがあります。
  • 現在ご契約中の保険の満期日(または解約日)の翌日から7日以内に新たな保険会社でご契約しない場合、等級を継承できない可能性があります。

現在ご契約中の保険の満期日(または解約日)を確認してから、切替え手続きをしましょう。

空白期間が生じるときは中断証明書を発行する

自動車保険に契約していない期間が8日間以上になると、等級を引き継げずリセットされる点にも注意が必要です。

ただし、以下のような事例に該当する場合で、再開後の等級が7等級以上の場合、保険会社に中断証明書を発行してもらうことで、10年間等級を維持できます。

  • 現在のお車を廃車にして新車に乗り換える場合(※)
  • お車を他人に譲渡して別のお車に乗り換える場合(※)
  • 海外渡航で一時的にお車に乗らない場合

発生する空白期間や現在の等級によって、中断証明書の発行ではなく車両入替のお手続きをおすすめするケースがあります。

なお、条件を満たしている場合、中断証明書は保険会社に連絡をすれば発行されます。
「おとなの自動車保険」での中断証明書の発行の詳細な条件については以下で解説しているため是非参考にしてください。

正しく等級や事故歴を申告する

自動車保険を切り替える際には、記名被保険者に関する情報やご契約のお車に関する情報、前契約の情報などを正確に申告しましょう。

正しく等級などを引き継ぐために、損害保険会社間では「情報交換制度」により、前契約の等級や保険事故の件数などの情報を共有しています。
お申込内容が事実と異なる場合は、保険始期日にさかのぼって正しい内容に訂正したり、契約が解除になったりすることがあります。

契約が解除になった場合、万が一事故が発生したときに保険金の支払いを受けられない可能性があるので、注意が必要です。

補償内容を比較する

切替えを検討している保険会社の補償内容がご希望にあった内容か、必要な補償が漏れていないかを確認しましょう。自動車保険の補償内容や付帯しているサービスは保険会社ごとに異なります。

現在よりも割安な保険料で同程度以上の補償を受けられるか、現在よりも自分に適したサービスを受けられるかを比較するのが良いでしょう。

また、保険料だけで切替えを判断するのではなく、受けられる補償内容やサービスなどを総合的にふまえたうえで、ご自身に適した保険会社を選ぶことが大切です。