加害者の家計を守るものでもある『任意保険』
どのような人でも、クルマを運転するなら自動車保険は欠かせません。
もしあなたが任意保険に入らず、大きな事故を引き起こしてしまったら、被害者に支払う賠償金を自己負担することになります。自賠責保険があるとはいえ、死亡時でも3000万円が補償の上限です。もし、支払うべき賠償金が8000万円だとしたら、自賠責保険からの3000万円を超える5000万円をあなたが負担しなければなりません。単純に分割してみても、30年間にわたり毎月約14万円を支払う計算に!遠い将来にわたり、多額の賠償金を負担し続けることになれば、被害者はもちろん、あなた自身の生活設計も、めちゃくちゃになってしまうでしょう。
家計には到底対処できないこうした事態こそ、「保険」で備えることが大切なのです。自動車保険で賠償金が支払われれば、被害者だけでなく、加害者の家計も守られます。「任意」というけれど、自動車保険の契約はドライバーにとって必須なのです。
このような自動車保険は、大きく分けて「被害者のための補償」と「自分や同乗者のための補償」で成り立ちます。被害者のための補償は、損害額が予測不能だからこそ、できる限り補償を手厚くすることがポイントです。
一方、自分や同乗者のための補償は、わが家にどの程度の損害額が生じるかが予測できますから、どのような補償を確保すべきかは家計次第。必要な補償をチョイスしましょう。

ポイント!
自動車保険に入っていないと、被害者はもちろん、加害者の家計も守られません。任意とはいえ自動車保険はドライバー必須の保険であり、「被害者のため」「自分や同乗者のため」と、2つの補償カテゴリから成り立ちます。
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プロフィール
清水 香(しみず かおり)
1968年東京生まれ。CFP®認定者。1級FP技能士。

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