走行中や駐車中に「ブレーキランプのつきっぱなし」に気がつくと、不安になりますよね。原因はスイッチの故障やブレーキペダルの戻り不良などさまざまですが、まずは走行を控えて安全確認をしましょう。
ブレーキランプのつきっぱなしを放置すると、追突リスクや長時間の点灯によるバッテリー上がりにつながることもあります。
本記事では、ブレーキランプがつきっぱなしになる主な原因から、すぐできる応急処置、修理代の目安まで、初心者にも分かりやすく解説します。
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1.ブレーキランプって?

ブレーキランプは、自車の減速・停止を後方へ向けて知らせるため、ブレーキペダルを踏むと点灯し、踏んでいる間は点灯し続けるランプです。「ブレーキライト」「制動灯」とも呼ばれ、昼夜を問わず作動します。
同じく車両後方にはテールランプ(テールライト、尾灯)がありますが、これは夜間や悪天候時に、後続車や歩行者などに車の位置と車幅を伝えるためのもの。前方のヘッドライトのスイッチを入れると、連動して点灯します。
ブレーキランプは、テールランプよりも強い赤色の光で後続車両に減速中であることを伝え、追突を防止します。
車のライトについては以下の記事で詳しく説明しています。
2.ブレーキランプがつきっぱなしかも? と思ったらまず確認すべきこと

ヘッドライト・テールランプはライトスイッチでON/OFFできますが、ブレーキランプはペダル操作でしか点灯しません。そのため、ペダルを踏んでいないのに点灯している場合は、つきっぱなしの状態です。
つきっぱなしの可能性がある場合は、昼間なら誰かに確認してもらうのが確実です。
同乗者がいない場合は、スマホの動画撮影機能を使うと便利です。
まずは自宅駐車場などの平坦で安全な場所に停車し、車が動かないようサイドブレーキをかけてください。その後、スマホを三脚やスタンドなどで車両後方が映る位置に固定し、録画したまま運転席でブレーキペダルを踏んだり離したりして、映像を確認すると分かりやすいです。
夜間の場合は、壁やガレージのシャッターなどの前に停車し、後方の反射を見てみましょう。ブレーキを離しているのに強い赤色で光っていれば、つきっぱなしの可能性があります。
また、ブレーキランプと連動するハイマウントストップランプ(リアガラスの上部あたりについているランプ)が装備されている車両は、そこが点灯しているかでも判断が可能です。
逆に、ブレーキランプが点灯しない場合はさらに危険ですので、早急な点検や修理が必要です。
3.つきっぱなしになる主な原因
ブレーキランプがつきっぱなしになるのは、ブレーキランプスイッチの故障のほか、ブレーキランプスイッチのストッパー劣化・破損が原因となることもあります。
ブレーキランプスイッチのストッパーは樹脂やプラスチック製で、経年劣化などにより割れたりすることもあります。足元にプラスチックの破片が落ちていないか確認しましょう。
また、ブレーキペダルがゴミ詰まりや潤滑不足で戻りにくくなることも原因となります。
まれに配線のトラブル・ショート、電球・LEDユニット内部の不具合で起こる場合もあります。
4.放置するとどんな危険がある?

ブレーキランプのつきっぱなしを放置すると、さまざまな危険が生じます。
- 急ブレーキ時に反応が遅れ追突につながるリスク
ブレーキランプがついていると、後続車が「ずっとブレーキを踏んでいる」と誤認し、急ブレーキの際の反応が遅れて追突につながる可能性があります。 - バッテリー上がりのリスク
ブレーキランプがついている間は、常にバッテリーの電力を消費している状態となり、バッテリーが上がってしまう可能性があります。夜間などですぐに修理に出せない場合は、早急にロードサービスなどを手配してください。
車のバッテリーが上がってしまった場合の対処法などは以下でまとめています。
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整備不良として扱われる可能性も
ブレーキランプが点灯しっぱなし、または正常に点灯しない状態で走行していた場合、整備不良として警察から「整備通告書」が交付されることもあります。整備通告書が交付された場合は、必要な整備を行い、警察署長などの確認を受けなくてはなりません。これに従わない場合、整備命令や使用停止などより厳しい措置(道路交通法に基づく)が科せられる可能性があります。
参考|故障車両の整備確認の手続等に関する命令 | e-Gov 法令検索 -
事故時に責任や過失評価に影響する
ブレーキランプがつきっぱなしで事故を起こすと、責任や過失評価に影響する可能性があります。追突事故における過失割合は、追突した側(後続車)が100%、追突された側(前方車)が0%となるのが一般的ですが、ブレーキランプの故障の場合は、追突された側にも過失が加算される可能性があります。
参考|脇見をしていて、追突事故を起こしてしまった!|おとなの自動車保険
5.つきっぱなしでも走行はできる?

ブレーキランプがつきっぱなしのまま走行を続けると、事故の危険性が高まるので、基本的には走行を控えてください。
特に、ブレーキランプ(ハイマウントストップランプ)が明らかに強い光で常時点灯している、ブレーキペダルが戻りきらない感覚がある、警告灯が併発している、応急処置をしてもすぐに再発するといった場合は危険性が高いので、すぐに車を止めてください。
無理に自走せず、ロードサービスを活用しましょう。
ロードサービスの概要や利用する流れなどは以下でまとめています。
6.安全にできる範囲の応急処置

応急処置での無理な自己判断は避け、あくまで「できる範囲」で行うことが大切です。
ドライバーが自分でできる応急処置としては、ペダル周りのゴミの除去や、ペダルを軽く手前に戻してみる(無理に力をかけない)といった方法があります。
ただし、ペダルが戻ったとしても、根本的な原因は解決していない場合があるので、あくまで応急処置として、その後修理・点検に出すことが肝心です。
スイッチの回転調整や配線の抜き差し、部品の交換などは調整を誤るとブレーキランプが点灯しなくなり事故につながる恐れがあるため行わないでください。応急処置で改善しない場合は、必ず走行を控えるようにしましょう。
7.修理代の目安と作業内容
ではブレーキランプがつきっぱなしの場合、修理費用や時間はどれくらいかかるのでしょうか。目安を調べました。
【修理代の目安】
・スイッチ交換:5,000〜15,000円程度
・ストッパー(ゴムパッド)交換:3,000〜6,000円程度
※部品代は安価でも交換作業の工賃が必要
・配線修理:5,000〜30,000円程度
【修理にかかる時間の目安】
ブレーキスイッチやストッパーの交換であれば、10〜30分程度で完了するケースが一般的です。一方、配線の修理が必要な場合は、原因の特定に時間を要することがあり、1時間〜数時間かかる場合もあります。
※上記の費用・時間は編集部が独自に調べた一般的な目安です
※車種や故障状況、修理内容、整備工場により異なります
8.日常的な点検でトラブルを防ぐ
ブレーキランプのつきっぱなしを防ぐには、日常的な点検が大切です。
日常の点検ポイントは下記のようなものがあります。
・ブレーキ踏み込み時の感触チェック
ペコペコする、戻りが鈍い、床板とのすき間が少ない、やわらかく感じるといった場合は、整備をおすすめします。
・ランプの点灯チェック
定期的に壁に反射させて見ると簡単です。
そのほか、ペダル周りを清潔に保つことも重要なポイントになります。
いずれにしても、車のトラブルで気になることがあれば、放置しないことが大事です。速やかに修理しましょう。
9.まとめ:判断に迷う場合は自走はしないで
ブレーキランプのつきっぱなしは追突リスクが高まるため非常に危険です。
応急処置には限界があるため、判断に迷う場合は走行しないでください。事故になる前に、早めに修理工場やロードサービスに相談しましょう。
また、トラブル防止には日常点検が効果的。日頃からペダル周りやブレーキランプの状態をチェックするようにしましょう。
10.監修者コメント
ブレーキランプに限らず、車のトラブルを防ぐには日常的な点検が大切です。
定期的な点検に加え、日頃のちょっとした機会に注意深く車を観察することで、不具合箇所の早期発見につながります。
