自動車保険

【50代向け】自動車保険料の相場や金額を抑える方法、おすすめの保険を紹介

更新

2024/12/02

公開

2024/10/28

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自動車保険料は補償内容や年齢などさまざまな要素に左右されますが、なかでも車の運転歴が長い50代の方は事故のリスクが低く、保険料を抑えやすくなります。

とはいえ、比較対象がないと保険料を抑えられているかどうかの判断は難しいでしょう。「保険料を抑えられているのかどうかを判断する目安として、50代の保険料の相場を知りたい」という方もいるかもしれません。

本記事では、50代の保険料の相場や50代の方が保険料を抑えるポイント、おすすめの自動車保険などを紹介します。

目次

    1.50代の自動車保険料の相場は?

    ここでは、参考として50代の方に契約が多い車種・型式(プリウス・N-BOX・フィット)の保険料相場を、SOMPOダイレクトの「おとなの自動車保険」を例に紹介します。

    車種・型式 自動車保険料の相場(車両保険なし) 自動車保険料の相場(車両保険あり)
    プリウス(ZVW52) 12,490円 29,800円
    N-BOX(JF4) 11,360円 21,170円
    フィット(GR8) 11,330円 26,130円

    50代の保険料相場(一括払年間保険料)

    なお、保険料は契約条件や補償内容によって異なるため、相場がいくらとは一概にはいえません。上表はあくまで参考程度に留めましょう。

    条件
    ・保険始期日:2025年1月1日
    ・型式:プリウス ZVW52・N-BOX JF4・フィット GR8
    ・初度登録年月:2023年1月
    ・主な使用地:東京都
    ・記名被保険者の年齢:53歳
    ・記名被保険者の運転免許証の色:ゴールド
    ・運転者の範囲:本人・配偶者・別居未婚の子限定
    ・等級:20等級
    ・事故あり係数適用期間:0年
    ・年間走行距離:3,000km以下
    ・使用目的:日常・レジャー
    ・対人賠償:無制限、対物賠償:無制限、人身傷害(車内・車外ともに補償):5,000万円
    ・対物全損時修理差額費用特約、ロードアシスタンス特約:あり

    (車両保険ありの場合)
    ・車両保険金額:プリウス 305万円・N-BOX 165万円・フィット 235万円
    ・車両保険(フルカバータイプ、車両免責金額:0-10万円)

    ネット割引(新規)、ゴールド免許割引、新車割引、早期契約割引「早割50日」を適用済みの保険料です。

    同じ50代でも人によって自動車保険料が違うのはなぜ?

    保険料は、同じ50代でも人によって異なります。その主な理由は、保険料の決まり方にあります。

    保険料は、用途車種・型式、前年走行距離など、さまざまな条件を考慮して決まります。保険料を決める基準となる主な項目は以下のとおりです。

    • 用途車種・型式
    • 前年走行距離
    • 事故の有無
    • 車を主に使用される方の年齢や運転者の範囲
    • 免許証の色
    • 主な使用地など

    車を主に使用される方の状況や車の条件は人それぞれ異なるため、算出される保険料も変わります。そのため、同じ50代の方でも保険料に大きな差が出る場合があります。

    2.50代の自動車保険料の相場は若年層に比べて低い傾向にある

    50代の保険料の相場はほかの年代に比べて低いといわれており、その理由は50代の事故率が低いことによるものと考えられます。

    警視庁によると、令和5年度の免許保有者10万人当たりの事故件数は25~29歳が約418件であるのに対し、55~59歳の事故件数は約304件です。50代は運転に慣れているベテランドライバーが多いため、比較的事故が少ないと考えられます。

    事故率の低さは、保険料に影響する「ノンフリート等級制度」にも影響します。

    ノンフリート等級制度とは、事故歴に応じて保険料に割引・割増を適用する制度のことです。ノンフリート等級は、1等級~20等級(一部の共済では22等級)に区分されており、1年間無事故だと1等級上がって割引率が上がる仕組みです。

    無事故の等級が高い50代は、等級制度による割引率が大きく、保険料が低く抑えられる傾向にあります。

    出典
    警視庁「道路の交通に関する統計」

    3.50代の自動車保険の保険料を抑えるポイント

    保険料が高いと感じる方は、この機会に保険の契約内容を見直すことをおすすめします。以下のポイントを見直すことで、保険料を抑えられる可能性があります。

    • 運転者年齢条件を見直す
    • 運転者の範囲を見直す
    • 補償内容に重複がないか見直す
    • 子どもが運転する場合は1日自動車保険を検討する
    • 車両保険を見直す

    保険料を抑えるポイントを、詳しく解説します。

    運転者年齢条件を見直す

    運転者年齢条件とは、自動車保険を契約する車の運転者の年齢を限定し、年齢条件を満たさない方を補償の対象外とする特約のことです。年齢を限定すると補償を受けられる方の幅が狭まりますが、その分保険料を抑えられます。

    運転者年齢条件は、契約車を運転する方のなかで最も若い方の年齢に合わせて設定するのが基本です。

    設定できる年齢は「年齢を問わず補償」「21歳以上補償」「26歳以上補償」「35歳以上補償」など年齢ごとに区分されており、設定した年齢が高いほど保険料が低くなる仕組みです。

    保険契約後に状況が変化した方は、運転者年齢条件を現状にあったものに設定し直すことで保険料を抑えられる可能性があります。

    例えば、「運転者年齢条件を子どもの年齢に合わせて設定していたが、子どもが結婚をして家を出た」という場合、運転者年齢条件をご自身の年齢に設定し直せば保険料を抑えられます。

    また、保険料を抑えたい場合はこの機会に加入する保険を乗り換えるのも1つの方法です。自動車保険には数多くの種類がありますが、保険料を重視する50代の方には、1歳刻みの保険料体系を採用している「おとなの自動車保険」がおすすめです。

    先述のとおり、一般的な自動車保険は運転者年齢条件として「年齢を問わず補償」「21歳以上補償」「26歳以上補償」「35歳以上補償」などの決められた区分を設けており、区分によって保険料が変動する仕組みを採用しています。

    一方、「おとなの自動車保険」では、被保険者の保険開始日時点の年齢で決定する1歳刻みの保険料体系を採用しています。

    「〇〇歳以上」などの年齢区分を設定する自動車保険に比べて、50代の事故率が低い世代の方はより抑えた保険料で自動車保険を契約できます。

    運転者の範囲を見直す

    一般的な自動車保険では、特約として「運転者限定特約」をセットできます。

    運転者限定特約とは、自動車保険の補償を受ける運転者の範囲を限定することで保険料を抑える特約のことです。補償の対象となる運転者の範囲が狭まるほど、より低く抑えられます。

    運転者限定特約で設定できる運転者の範囲は、自動車保険によってさまざまです。例えば、「おとなの自動車保険」の場合、以下のなかから運転者の範囲を選べます。

    運転者の範囲 補償の対象
    運転者限定特約(本人補償型) 記名被保険者本人のみ
    運転者限定特約(本人・配偶者・別居の未婚の子補償型) 記名被保険者、配偶者、別居の未婚の子どもを年齢を問わず補償
    運転者限定特約(同居の子以外補償型) 記名被保険者、配偶者、別居の未婚の子ども、同居の親族、友人、別居の既婚の子どもなどを年齢を問わず補償
    運転者限定なし特約(同居の子年齢条件設定型)
    • 記名被保険者、配偶者、別居の未婚の子ども、同居の親族、友人、別居の既婚の子どもなどを年齢を問わず補償
    • 同居の子どもは設定した年齢以上の方が補償の対象

    ご契約のお車の使用目的が「業務使用」の場合、運転者の範囲や補償の対象が異なります。

    保険加入時から家族構成が変わっている場合、運転者の範囲を見直すことで保険料を抑えられるかもしれません。

    例えば、「家族も運転するので運転者限定なしに設定していたが、今は自分しか運転しない」といった場合は、運転者の範囲を本人限定に設定することで保険料を抑えられます。

    補償内容に重複がないか見直す

    保険料を抑えるためには、ほかに加入している保険と補償内容が重複していないかチェックすることも重要です。

    例えば、同一世帯(※1)で複数の自動車保険に加入している場合、以下の保険や特約は補償が重複(※2)する可能性があります。

    • 人身傷害保険(車内・車外ともに補償タイプ)
    • 弁護士費用特約
    • 個人賠償責任保険(特約)
    • ファミリーバイク特約(人身タイプ・自損タイプ)

    ※1「記名被保険者本人」、「記名被保険者の配偶者」、「記名被保険者またはその配偶者の同居の親族」、「記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子」をさします。

    ※2 人身傷害(車内・車外ともに補償タイプ)、弁護士費用特約、ファミリーバイク特約(人身タイプ・自損タイプ)について保険金額が無制限以外の場合は、完全には重複しません。

    例えば、1台目の自動車保険で「車内・車外ともに補償タイプ」の人身傷害保険をセットした状態で、2台目の自動車保険も「車内・車外ともに補償タイプ」を選択すると、いずれも「車外」の自動車事故も補償され、重複する可能性があります。

    また、個人賠償責任保険(特約)をセットできる保険は、自動車保険に限りません。火災保険など別の保険でセットできるケースもあれば、クレジットカードのサービスとして個人賠償責任保険がセットされているケースもあります。

    ファミリーバイク特約も、複数の自動車保険にセットする必要はありません。また、「保険の契約当初は原付バイクにも乗っていたため、ファミリーバイク特約をセットしていたが、今は乗っていない」といった場合は特約を外すことも検討しましょう。

    事故が起きたときの保険金は損害額が限度となり、補償が重複しても損害額以上の保険金は支払われないため、補償内容が重複している場合は、不要な補償を外すことで保険料を抑えられるでしょう。

    子どもが運転する場合は1日自動車保険を検討する

    運転者を限定することで保険料が抑えられる可能性があります。しかし、なかには「別居している子どもが帰省したときに運転するので、運転者の範囲を限定するのが難しい」という方もいるかもしれません。

    このような場合は、1日単位で加入できる自動車保険の活用を検討するのも1つの方法です。

    多くの自動車保険は1年単位で契約するのが一般的ですが、なかには1日単位で加入できる商品もあります。

    運転者限定特約は「本人(または配偶者)」を基準に設定しておき、帰省した子どもが車を運転する場合のみ1日自動車保険に加入すれば、特約による割引を受けられる分、保険料を抑えられます。

    1日自動車保険の概要や活用例については、以下の記事で詳しく解説しています。1日自動車保険の活用を検討している方はあわせてご覧ください。

    関連記事
    1日自動車保険とは?対象となる車や補償内容、メリットやデメリットを解説

    SOMPOダイレクトでは、1日自動車保険の取扱いはありません。

    ただし、親と別居している子どもが帰省したときに親の車を一時的に運転する場合、子どもがご自身の車で自動車保険を契約していれば、1日自動車保険に入る必要はありません。

    この場合、一般的には親の車で子どもが事故を起こしたときは、子どもの自動車保険に自動でセットされている「他車運転特約」から保険金が支払われます。

    車両保険を見直す

    車両保険の内容を見直すことで、保険料を抑えられる可能性があります。

    車両保険に加入するとき、自己負担額(免責金額)の設定が必要です。自己負担額とは、事故が発生し保険会社が保険金を支払うときに、ご自身が負担する金額をさします。

    保険の契約当初から「自己負担額なし」と設定している方や、自己負担額を低く設定している方は、設定を変えることで保険料を抑えられる可能性があります。

    また、車両保険には「フルカバー型」と「エコノミー型」の2種類があり、補償範囲が異なります。

    フルカバー型は「一般車両」「一般条件」「ワイドカバー」、エコノミー型は「車対車+A」「限定車両」「限定カバー」「限定」など、保険会社によって名称は異なります。

    エコノミー型はフルカバー型と比べ、転覆・転落や当て逃げ、単独事故に対しての補償が対象外となり補償の範囲が狭い(※)ですが、その分保険料を抑えることが可能です。

    補償内容は保険会社によって異なります。

    さらに、車両保険で設定可能な保険金額の上限は、車の年式や車種・型式などによって異なり、自動車保険を契約するときの市場価格を参考に決定されます。

    そのため、年数を経るごとに市場価値が下がり、設定可能な保険金額の上限も下がるため、設定できる保険金額の上限によっては、車両保険を外すことも検討してみましょう。

    4.50代の方がご自身に合った自動車保険を選ぶポイント

    これから自動車保険に新規加入する方や乗り換えを検討する方は、自動車保険選びのときに以下2点のポイントをチェックしましょう。

    • 自動車保険の加入形態で選ぶ
    • 保険料の割引サービスで選ぶ

    以下で、自動車保険選びのポイントを詳しく解説します。

    自動車保険の加入形態で選ぶ

    自動車保険の加入形態には、代理店をとおして契約する「代理店型」、インターネットや電話をとおして保険会社と直接契約する「ダイレクト型(通販型)」の2種類があります。

    代理店型の自動車保険は、担当者と相談しながら補償内容を決められる点がメリットです。

    自動車保険に詳しくない方でも、担当者に相談することでご自身により適した補償内容の自動車保険を選択することができます。

    一方、ダイレクト型の自動車保険は保険料を抑えられる点が大きなメリットです。

    代理店を通さずにネットから契約するため、代理店手数料をはじめとした中間コストがかかりません。コストが抑えられる分、代理店型に比べると保険料が抑えられる傾向にあります。

    それぞれメリットが異なるため、どちらが良いかは一概にいえません。ご自身が重視する内容に合わせて加入形態を決めましょう。

    保険料の割引サービスで選ぶ

    保険料を重視して自動車保険を選ぶ場合は、割引サービスの内容にも注目しましょう。多くの自動車保険には保険料の割引サービスが設けられており、サービスを活用することで保険料を抑えられます。

    例えば、「おとなの自動車保険」では、新規ネット申し込みで13,000円の割引を受けられる「ネット割」(※)、指定された期日より前に契約を完了すれば割引を受けられる「おとなの早期契約割引」など、さまざまな割引サービスを設けています。

    ネット割は新規は13,000円、継続は10,000円となります。分割払の場合、新規は年間12,960円、継続は年間9,960円となります。将来の割引は変更になることがあります。

    また、割引サービスとは異なりますが「おとなの自動車保険」では、紙の保険証を発行しないことで、紙の証券を発行する場合にかかる追加保険料(360円)の負担を軽減することもできます。(デジタル保険証券は、すべての契約者へ無料でご提供されます。)

    5.自動車保険の見直しは定期的に行いましょう

    保険料は補償内容や特約の有無、年齢条件など、さまざまな要素に左右されます。保険料を抑えたい方は運転者の範囲や年齢条件、補償内容を定期的に見直し、必要があれば保険の乗り換えも検討しましょう。

    保険の乗り換え先に悩む場合は、「おとなの自動車保険」への加入をご検討ください。1歳刻みの保険料体系を採用する「おとなの自動車保険」なら、保険料の負担をより抑えられる可能性があります。

    「おとなの自動車保険」の詳しい内容は、以下のページからご確認いただけます。

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    • 大手損害保険会社(4社)から変更し、変更前の保険会社との比較で安くなった保険料を具体的な金額でお答えいただいた1,126人の平均です。(当社 既契約者アンケート/2024年1月実施、有効回答者数28,973人)
    • 最大13,600円割引とは、ネット割+早割50日を適用した額です。ネット割は新規は13,000円となります。将来の割引は変更になることがあります。
      分割払の場合、ネット割は新規は年間12,960円となります。そのため、最大割引額(ネット割+早割50日適用)は、新規は年間13,560円となります。
    • 山間部や島しょ部、高速道路などかけつけサービスを提供できない場所や、一部サービス内容が限定的となる場合があります。また、交通事情、気象条件等によりサービスの提供ができない場合があります。
    竹国 弘城
    監修
    竹国 弘城(たけくに ひろき)

    証券会社、生損保代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。お金に関する相談や記事の執筆・監修を通じ、自分のお金の問題について自ら考え、行動できるようになってもらうためのサポートを行う。
    【保有資格】1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP

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