「自動車保険が高くて見直したい」「自動車を買うので保険を検討しているけど、高くて迷っている」という方へ、自動車保険の節約術を解説します。
約25年間自動車保険業界に携わってきた自動車保険のプロが教える「自分にあった保険商品の選び方」「保険料を無理なく抑えるためのコツ」とは?
- 目次
-
- <お話を伺った人>
高平 巧さん - SOMPOダイレクト損害保険株式会社にてお客さまサービス部 お客さまサービス企画室 部長を勤める。2001年の入社以降、約25年にわたり自動車保険に携わり、社内で信頼を集めている。
- <聞き手>
小沢あや(ピース株式会社) - 編集者。東京で夫、小学生の長男と3人で暮らす。夫婦ともにリモートワークが主流になったタイミングで初のマイカーであるマツダ「CX-5」を購入。現在は免許不所持のため運転は夫だが、取得を検討中。現在支払っている保険料は年間49,282円。
まずは「何にどこまで払えるか」を考えてみよう

小沢
「自動車保険」は車に紐付いた商品で、単体で契約するものではないから、車を所有するまでなかなか触れる機会がないですよね。
自分で調べて比較検討するにも、補償やオプションが多かったり、専門用語が頻出したり、ハードルが高くて難しいと思います。

高平

小沢
まさに。私も「自動車保険料を安くしたい」と思っても、何をどう選べばいいのか全然分からないのが正直なところです。
保険は基本的に「何かがあったときのもの」なので、何もなければお金を払うだけ。じゃあ、何にどこまで、いくら払って備えるのか? を考えることが「保険料の節約」につながります。

高平
「自動車保険の仕組み」を知ろう

〇〇さん
高平さんが「自動車保険について、なにもわからない!」という方に向けて解説するとき、どんな風に伝えていますか?
まず、自動車保険がカバーする対象は、大きく分けて以下の3つです。
- 他人への賠償(ケガ、モノ)
- 車に乗っている人のケガの補償
- 自身の車に対する補償
それぞれの補償をどれくらい手厚くするのかで保険料が変動します。
また保険の種類が「ダイレクト(ネット)型」か「代理店型」かでも保険料が変わったり、割引が適用されるなどの違いがあります。

高平

小沢
なるほど!
そのなかで最も重要なのが「他人への賠償(ケガ、モノ)」で、具体的には以下のような項目が対象になります。
- ケガによる通院や入院でかかる「医療費」
- 働けない期間の「休業損害」
- 精神的苦痛などの「慰謝料」など

高平

小沢
事故の規模や、お相手のケガの度合いによっても「賠償」の金額は変わりますよね。
はい。ただ実際にはお金に困るというよりは、お相手への配慮やコミュニケーションなど「賠償する」までのやりとりが大変なんです。
事故自体が非日常的な出来事で皆さま混乱されますし、誰もが正しい判断ができるわけではなくて。
保険に入っている状態でもパニックになるのに、もし保険に入っていない状態で事故が起きてしまったら......。

高平

小沢
ゾッとします......。
お金だけでなく、頼れる人がいない状況で自分の日常からかけ離れたやりとりをするのは、時間だけではなく心労も伴います。
さらに、金額もケースバイケース。そういった「もしも」に備えて保険を比較検討いただきたいですね。

高平
保険料節約のコツ【1】「補償の優先順位」と「運転者は誰か」を整理

小沢
たとえこれまで無事故でも、保険の備えが大切なことはわかりました。ではその保険にかかる「費用」を安くするにはどうすればよいのでしょうか?
まずは、先ほどお話しした「他人への賠償(ケガ、モノ)」「車に乗っている人のケガの補償」「自身の車に対する補償」のなかで優先順位をつけることが大切です。
基本的には
【1】他人への賠償(ケガ、モノ)
【2】車に乗っている人のケガの補償
【3】自身の車に対する補償
の順番で考えることが多いと思います。

高平

小沢
「自身の車に対する補償」は優先度が低くなるのですね。
自身の車に対する補償=車両保険は加入するかどうかで保険料が大きく変わるんです。
付けるかどうか迷う方は多いと思いますが、「自分の所有する車にどれくらい価値があるか」で判断しましょう。
次に「保険の対象者は誰にするか」と「どれくらい運転するか」を考えます。
自動車保険は「主に運転する方のみ」(本人限定)を対象とすると保険料が安くなります。自分だけが運転するのか? たまに家族も運転するのか? 補償対象とする運転者範囲の選択により保険料が変わります。

高平

小沢
例えばわが家の場合は運転者が夫一人なので、「本人限定」にすれば安くなるということですね。
そのとおりです。ほかに「運転者の年齢」によって保険料が変わることも。
一般的には若い年齢層ほど事故発生率が高いため保険料も高くなる傾向があります。
そのため「契約の車両を運転するのは30歳以上だけ」など、運転者の年齢を限定するだけでも保険料が異なる場合があります。
加えてライフスタイルによる「運転の頻度」も重要で、買い出しやお出かけに使うのか、通勤や通学で使うのかによっても保険料が変わります。

高平
保険料節約のコツ【2】自動車保険"以外"に加入している保険をチェック

小沢
そもそも保険って、自動車保険以外に生命保険や医療保険、火災保険、クレジットカードの付帯保険などさまざまあって、どれにどのような内容で申し込んでいるかあまり把握できていないな......と今更ながら気付きました。
まさに「自動車保険"以外"の保険の加入状況」を整理することも、保険料の節約ではとても大切です。特約(=オプション)が重複すると、もったいないですから。
例えば「車に乗っている人のケガの補償」には、必要最低限の補償がある人身傷害保険のほか、さらに補償が手厚くなる「搭乗者傷害保険」があります。
ケガや後遺障害に対する備えが、生命保険や医療保険ですでに十分な場合、自動車保険の搭乗者傷害保険を付帯する必要性は低くなります。
ほかにも、車を2台以上所有している方で、補償範囲が重複していた、といったケースもあります。

高平

小沢
ほかにもどういった「特約」が重複しやすいんでしょうか。
例えば「個人賠償責任保険」は、火災保険に加入している場合などすでに付帯しているケースがあるので、自動車保険の加入や見直しを検討する際は確認したほうがいいと思います。

高平
保険料節約のコツ【3】等級を下げないために安全運転を心がけよう

小沢
自動車保険を見ているとよく「等級」という言葉を見かけるのですが、これって何なんでしょう?
等級とは、前年契約の事故歴や事故内容、保険の使用回数に応じて契約ごとに設定されるものです。
自動車保険料は「等級=無事故年数に応じて決まる保険料の割引制度」で決まりますので、お客さまの等級によって、安くなったり高くなったりします。
一般的には6等級からスタートし、最高が20等級です。1年間無事故だと1等級アップ。事故などで保険を使うと、3等級ダウン......という仕組みです。

高平
※1 事故の種類や形態によって、3等級ダウン事故、1等級ダウン事故、ノーカウント事故(等級がダウンしないもの)があり、事故の内容によって翌年の等級が決まります

小沢
では、基本的には安全運転で20等級を目指していくのが大事なんですね。
そうですね。20等級を維持していただくと、保険料を安く抑えられます。
なので「安全運転を心がける」ことも保険料を抑える重要なポイントですね。

高平

小沢
となると「等級を下げたくないからちょっとした傷であれば保険を使わない」なんて選択肢もあるんでしょうか?
修理費用をまかなうために保険を使って等級が下がり、結果的に保険料が高くなる場合など、「自費で修理した方がトータルで見てお得」というケースはたしかにあります。ただし、保険を使って修理するか、自費で修理するかは、慎重に判断すべき問題ですね。

高平

小沢
わが家には小さい子どもがいることもあり「駐車場での乗り降り中にドアを隣の車両にぶつけちゃったらどうしよう」という点が気になっているのですが、もしぶつけちゃって、かつ保険を適用する場合、どれくらい等級が下がるんでしょうか。
その場合は「対物賠償保険」というカテゴリーになり、「3等級ダウン事故」として扱われます。なので、3等級下がることになりますね。

高平

小沢
けっこう下がるんですね! 気をつけなきゃ......。
「おとなの自動車保険」って?

小沢
さまざまな自動車保険があるなかで、SOMPOダイレクトの「おとなの自動車保険」はどういう特徴があるのでしょうか。
大きな特徴は、「運転者」の年齢条件が他社より細かいことです。
先ほど「運転者の年齢によって保険料が異なる」というお話をしましたが、他社は大まかに「◯歳以上」で保険料が変わるのに対し、「おとなの自動車保険」では「1歳刻み」で変わります。
こうすることで、事故率が低い30〜50代の保険料が割安になる保険料体系を実現しています。

高平

小沢
まさにわが家のような家庭が割安になりやすいということですね。
そうですね。さらにこの「年齢条件」は「主に運転する人の年齢」が対象となります。
つまり、例えばもし小沢さんのお子様が20歳になり、実家の車を運転するようになっても、「おとなの自動車保険」であれば主に運転する人(=小沢さんの配偶者)の年齢が適用され、保険料の大幅な引き上げを抑えることができます。

高平
一般的に、「運転者」に10〜20代の方がひとりでもいると保険料が上がってしまうため、「自家用車1台でお子様も運転する」というケースだと他社に比べてお得です。

高平

小沢
大学生や新社会人のお子様を持つご家庭には大きなメリットですね。
「おとなの自動車保険」にはほかにも、以下のようなメリットがあります。
- インターネットから申込むダイレクト型のため、保険料が安く設定されている
- 申込者のニーズにあわせて必要な補償だけを合理的に選べる
- インターネット経由の新規契約で最大20,000円引き(※)、インターネットから早期のお申込みで「早割50日・早割30日」を適用など、各種割引制度が豊富
お客さまからは「本当に自分に必要なものだけを選べてコストカットしやすい」「ネット上で簡単に見積りができる」といったご感想をいただいております。

高平
※保険始期日が2025年9月1日以降の割引額になります。
ネット割の割引額は契約年数(新規、継続1回目、継続2回目以降)や保険料に応じて異なります。詳細は 豊富な割引プラン をご確認ください。
<保険始期日が2025年8月31日以前の場合>
ネット割は新規は13,000円、継続は10,000円となります。分割払の場合、ネット割は新規は年間12,960円、継続は年間9,960円となります。

小沢
保険料以外に何か特色はありますか?
サポートの手厚さでしょうか。
「おとなの自動車保険」では24時間・365日事故受付をしているほか、専任担当者がしっかりとお客さまに対応します。
またSOMPOグループが手がけているという点に安心感を抱いてくださるお客さまもいらっしゃいます。

高平

小沢
自分に必要なプランを組み合わせることでコストカットしつつも、「もしも」への不安にもしっかりサポートしてくれるのは安心ですね。
正直なところ、事故が実際に起きているわけではない状況下でどこまで想定して保険を選ぶか? は、すごく難しいと思います。
だからこそ、「他人への賠償(ケガ、モノ)」「車に乗っている人のケガの補償」「自身の車に対する補償」を意識しながら、自分に合う契約内容を設計することが保険料を抑えることにつながります。
自動車保険というと構えてしまいがちですが、格安スマホの契約をイメージして「自分がどれくらい使っているのか?」「利用状況やオプションで料金がどう変わるか?」......というように考えてみてください。

高平
\自動車保険料を節約したいあなた、まずはシミュレーションを!/
取材・文:小沢あや(ピース株式会社)
編集:はてな編集部
保険を選ぶなら「おとなの自動車保険」
- 納得の保険料
- 保険料は平均21,943円節約※1
- 豊富な割引プラン
- 新規なら最大20,600円割引※2
- 安心の事故対応
- ALSOK隊員が事故現場をサポート※3
- 大手損害保険会社(4社)から変更し、変更前の保険会社との比較で安くなった保険料を具体的な金額でお答えいただいた1,126人の平均です。(当社 既契約者アンケート/2024年1月実施、有効回答者数28,973人)
- 保険始期日が2025年9月1日以降の割引額になります。最大20,600円割引とは、新規のネット割(一括払・最大20,000円割引)と早割50日を適用した額です。ネット割の割引額は契約年数(新規、継続1回目、継続2回目以降)や保険料に応じて異なります。詳細は豊富な割引プランをご確認ください。
<保険始期日が2025年8月31日以前> ネット割は新規13,000円となります。 分割払の場合、ネット割は年間12,960円となります。 - 山間部や島しょ部、高速道路などかけつけサービスを提供できない場所や、一部サービス内容が限定的となる場合があります。また、交通事情、気象条件等によりサービスの提供ができない場合があります。
本日は「自動車保険料を安くするコツ」を伺いたいのですが......そもそも私、自動車保険のことをよく分かっていないんです。まったく知識のない人が「自動車保険を選ぶ」または「自動車保険を見直す」ときって、まずどうすればいいんでしょうか?