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縦列駐車をスムーズに成功させるポイントは?方向転換や車庫入れのコツを解説!

更新

2025/09/29

公開

2025/09/29

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「縦列駐車」は苦手とするドライバーも多い駐車方法ですが、三つのポイントを意識し、正しい手順で行えば実際にはそれほど難しいものではありません。当記事では、そんな縦列駐車をスムーズに成功させるための操作のコツをわかりやすい図を交えて解説します。

目次

    1. 縦列駐車は"三つのポイント"で上手くなる!

    前後を障害物に挟まれたスペースに車を入れる「縦列駐車」は、自動車教習所でも必ず習う、免許取得には欠かせない基本的な運転技術です。しかしその一方で、スムーズに成功させるにはコツが必要であり、ドライバーのなかには苦手意識を持っている方も多いことでしょう。

    そんな縦列駐車の上達には、以下の三つのポイントを意識することが重要となります。

    • 操作は落ち着いてひとつずつ行う
    • 操作する位置や距離の目安を覚える
    • 絶えず周囲の状況を確認する

    本記事では上記のポイントを踏まえ、免許取得試験でも行われる基本的な縦列駐車の手順に沿って操作のコツを解説します。

    2. スムーズに縦列駐車を成功させる方法

    縦列駐車の具体的な手順と、各操作のコツは以下のとおりです。

    ①    駐車地点を見極めてスタート位置につく

    parallel-parking-01.jpg縦列駐車を行うにあたっては、駐車したいスペースが「本当に縦列駐車ができる場所かどうか」をはじめに見極める必要があります。目安としては、運転している車の全長に対して「1.5倍以上」の広さがあればその場所は縦列駐車ができる可能性が高いといえます。

    十分な広さがあると判断したら、駐車したいスペースの前方にある障害物の横に1m程度の間隔をあけて平行に停車し、その場所をスタート位置としてスタンバイします。停車時には、障害物の後ろの端と車の後部(バンパー)の位置を揃えて停めるとその後の操作がしやすいです。

    ②    駐車スペースに入る角度を定める

    parallel-parking-02.jpgスタート位置が定まったら、まずは駐車したいスペースがある方向へハンドルを最大まで切ります。この操作を含め、以後ハンドル操作はすべて「車が停車している状態」で行います。

    ハンドルを切り終えたら、そのまま後ろを確認しながらゆっくりとバックし、駐車したい方向と反対側のタイヤが「駐車スペースの奥の角」の直線上になる位置で停車しましょう。

    もし停車位置の判断が難しい場合には、駐車方向と反対側のドアミラーが「後ろの障害物の全体をとらえた」タイミングで停車すると適切な位置で停められます。

    ③    駐車スペースに進入する

    parallel-parking-03.jpg停車位置と角度に問題がなければ、停車した状態のままハンドルを元の位置に戻します。戻し終えたらまっすぐにゆっくりとバックし、今度は駐車方向と反対側の後輪が「駐車スペースの外側の白線」を踏むあたりで再び停車します。

    この時、後ろばかりに気をとられると前方の障害物に車のフロントをぶつけてしまう可能性があるため、バック中は停車位置だけでなく周囲との間隔にも気を配ることが大切です。

    ④    駐車スペースに車を収める

    parallel-parking-04.jpg最後に、停車した状態で駐車スペースとは反対の方向に最大までハンドルを切り、再度ゆっくりとバックして車を駐車スペースに収めていきます。

    ここでも、周りの障害物との間隔を読み誤ると車体をぶつけてしまう恐れがあるため注意が必要です。周囲を確認ながら丁寧に操作し、車体が駐車スペース内に完全に収まったのを確認したら停車してハンドルを元の位置に戻しましょう。

    この時点で前後の障害物と車の間に十分な距離があり、車体が路肩と平行になっていれば縦列駐車は成功です。もし車体が斜めになっていたり、障害物に近すぎたりと、駐車位置・角度に問題がある場合は切り返しや幅寄せを行って微調整します。

    3. 実際の縦列駐車では周囲の環境にも注意!

    本記事では縦列駐車の操作の目安やコツを紹介しましたが、これらはあくまで一般的なものであり、実際に縦列駐車を行う際はその場の状況を踏まえて臨機応変に判断することが大切です。

    特に、白線や周囲の障害物が見えにくい、車の往来が激しいといった難しいシチュエーションでの縦列駐車は、不安があれば避けるのもひとつの選択肢です。慣れないうちは経験豊富なドライバーに同乗をお願いし、誘導してもらいながら操作するのもよいでしょう。

    また、縦列駐車の状態から出発する際には、出たい方向へ先にハンドルを最大まで切ってから出発すると前方の障害物にぶつかりにくいです。加えて出発時には事故を防ぐため、周囲の障害物だけでなく合流先の道路の状況もしっかりと確認することを心がけましょう。

    4. 監修コメント

    縦列駐車した車は、ある程度のスペースが前後になければ出られません。縦列駐車をする際は、前後の車がきちんと出られるスペースを確保できているのかも確認しましょう。
    公道で従列駐車する場合などは特に注意が必要です。パーキングメーターやパーキングチケット発券機のある場所では、白線内にしっかりと収まるように駐車しましょう。枠からはみ出して駐車をすると違反になるだけでなく、前後の車が出られずに、思わぬトラブルに発展する危険性もあります。駐車をしたら、適切な場所に収まっているのかを確認してからその場を離れましょう。

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    井口 豪
    監修
    井口 豪(いのくち たけし)

    特定行政書士、法務ライター®︎。タウン誌編集部や自動車雑誌編集部勤務を経て、2004年にフリーライターに転身。自動車関連、ファッション、スポーツ、ライフスタイル、医療、環境アセスメント、各界インタビューなど、幅広い分野で取材・執筆活動を展開する。20年以上にわたりフリーライターとして活動した経験と人脈を生かし、「行政書士いのくち法務事務所」を運営。許認可申請、入管申請取次、遺言書作成サポートなど法務のほか、記事監修や執筆業も多数手掛ける。自動車業務に熟達した行政書士だけが登録を認められる、ナンバープレートの出張封印が可能な「丁種会員」でもある。

    HP https://inokuchi.pro/

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