愛車を日差しから守る「車用サンシェード」は夏場のマストアイテムとされる一方で、中には「本当に意味があるのだろうか」と疑問を抱いているドライバーの方もいるのではないでしょうか。
このように効果を実感できない要因の多くは、車用サンシェードが果たす役割とその使い方を正しく理解できていないことにあります。そこで本記事では、車用サンシェードの効果を最大限に引き出すための使い方のポイントや、タイプ別の製品の特徴、使用上の注意点などを詳しく解説します。
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1. 車用サンシェードとは?期待される主な効果
サンシェードとはいわゆる「日よけ」のことであり、カーテンのように日光を遮断する道具を指します。中でも車用のサンシェードは、主に窓からの日差しを防ぐ目的で用いられます。
現在、車用サンシェードは窓の内側に設置する方式のものを中心にさまざまな種類があり、フロントだけでなくリアやサイドのウインドウに使えるものも存在します。これらはカー用品店などで手軽に購入できる他、車によっては最初から備え付けられている場合もあります。
また、車用サンシェードには日差し自体を防ぐ他にもさまざまな役割があり、夏以外の季節でも活躍してくれます。実際の機能は製品によっても異なりますが、主な効果は以下のとおりです。
車内温度の上昇防止
車両の窓から差し込む直射日光は車内の温度を上昇させ、猛暑日には50~60℃近くになることも珍しくありません。高温状態での乗車は熱中症などの体調不良の原因になる他、カーエアコンにも大きな負荷がかかることで燃費の悪化にもつながります。
また、ハンドルやダッシュボードの表面は日光が長時間当たると触れられないほど高温になり、運転そのものに支障をきたす恐れもあります。日差しを物理的に遮る車用サンシェードは、こうした車内温度の上昇とそれに伴うリスクを防ぐ上で非常に効果的な設備といえます。
紫外線のカット
日光に含まれる紫外線は乗員の日焼けにつながるだけでなく、車両の内装や部品に当たると劣化を早めてしまう作用があります。UVカット効果のあるサンシェードであれば、そうした紫外線による影響も軽減することが可能です。
防犯・プライバシーへの配慮
色のついた材質でウインドウ全体を覆うサンシェードには、車両の外からの視線を遮る効果もあります。そのため車上荒らし対策や、車中泊などをする際のカーテンとして活用されることも多いです。
窓ガラスの保護
近年、サンシェードの中には窓ガラスの内側ではなく外側に取り付けるカバー型のものも増えています。これらの製品は窓への黄砂・花粉の付着も防げる他、冬場の凍結予防にも効果を発揮します。
2. サンシェードは意味がない?効果が表れない理由・対策
サンシェードは多くの車両で使用されている一方で、その効果を疑う声も少なくありません。ここでは効果を実感しにくい場合に考えられる理由と、効果を最大限に引き出すための方法を解説します。
意味がないと言われるのはなぜ?
サンシェードの効果を実感できない要因として特に多いのが、その役割に対する誤解です。というのも、車両用のサンシェードには日差しを遮ることで車内の温度上昇を抑える効果はあるものの、カーエアコンのように車内温度を直接下げる効果はありません。この点を理解していないため、「使っても思ったほど涼しくならない」といった誤った感覚を抱いてしまうのです。
また、サンシェードを使用しているにも関わらず日差しの影響を軽減できていない場合には、使い方やサイズが合っていないために効果が薄れている可能性が考えられます。十分な効果を得るためには適切な製品を選び、説明書に従って正しい方法で使用することが大切です。
効果を引き出す使い方のポイント
サンシェードの効果を最大限発揮させる上で重要なポイントは、使用する窓のサイズに合った製品を隙間なくぴったりと展開することです。サンシェードと窓の間に少しでも隙間があると、そこから日光が車内へと入り込んでしまいます。
そのため使用時には、先に窓ガラスを拭き、なるべくきれいな状態にしてから窓ガラスに密着させて使用するとよいでしょう。吸盤や静電気で窓に貼り付けるタイプの場合には、サンシェード側の吸着面の汚れもあらかじめ拭き取っておくとよりしっかりと固定できます。
また、基本的にサンシェードには表と裏が存在しており、反射面が窓の外を向くように設置しないと効果が薄まる点にも注意が必要です。反射面は多くの場合アルミでできており銀色ですが、中には表裏両面とも同じ色の製品もあるためよく確認した上で使用しましょう。
3. 【タイプ別】車用サンシェードの種類と特徴
サンシェードはその形状・使用方法に応じていくつかのタイプに分けられ、それぞれに異なる強みや欠点があります。ここからは、市販されているサンシェードの主な種類と特徴を紹介していきます。
折りたたみタイプ
折りたたみタイプはサンシェードの中でもポピュラーな方式のひとつであり、蛇腹状にたたまれた状態から広げて窓に設置します。比較的手頃な価格の製品が多く、収納もしやすい点が強みです。
ただし、展開には若干手間がかかり、車との相性によっては広げた時に隙間ができやすいのが難点です。特に窓ガラスが大きい場合には、一人での設置は難しく感じるかもしれません。
ワイヤータイプ
内蔵されたスプリングワイヤーで展開する方式のサンシェードは素早く広げることができ、ワイヤーの力で形状が固定されるためしっかりと窓にフィットしてくれます。
その他、使った後はたたんでコンパクトに収納できるのも便利な点ですが、ワイヤーが入っているため折りたたみに少々コツが必要な製品が多い傾向があります。
貼り付けタイプ
吸盤や静電気で窓ガラスに貼り付けるサンシェードの利点は、着脱の手軽さにあります。吸盤式のものは使用後に窓ガラスに跡がつくことがありますが、静電気式であればその心配もいりません。
また、静電気式のサンシェードは繰り返し使っても吸着力が低下しにくいのも魅力です。とはいえ、いずれの方式も汚れの影響を受けやすいため、本体や窓ガラスの定期的な掃除は必須といえます。
傘タイプ
近年人気が高い傘タイプは、折りたたみ傘の要領でワンタッチでの展開が可能なサンシェードです。開くだけでなく閉じるのも簡単であり、閉じると非常に小さくなるため収納時も場所をとりません。
その反面、窓ガラスの形状に対してはあまり融通が利かず、車種によってはカーブが合わずに隙間ができてしまうことがあります。他にはドライブレコーダーなどに干渉するケースもあるため、購入する際は車や製品の仕様をよく確認しておくことをおすすめします。
外部装着タイプ
車の外側に取り付けるタイプのサンシェードは、実は内側で使用するタイプよりも遮熱効果が高いとされており、窓ガラスを汚れや凍結から保護する機能もあります。
盗難・紛失のリスクや、着脱時に一度車の外に出なくてはならないといった欠点はあるものの、効果にこだわるのであれば検討してみる価値は十分にあるでしょう。
4. 車用サンシェードを使用する上での注意点
車用サンシェードは便利なアイテムですが、使用する際は以下のような点に注意が必要です。
サンシェードを使えるのは停車中のみ
走行中のサンシェードの使用は視界の妨げになり非常に危険なため、道交法第55条2項などに抵触するおそれがあります。違反した場合には6000円の反則金と違反点数1点が科せられます。サンシェードの使用はあくまで停車中のみに限定し、走り出す際は必ず取り外すことを忘れてはなりません。
注意が必要なのは、走行中の使用はフロント用だけでなくサイド用のサンシェードも同様に禁止されている点です。例外として、リア用のサンシェードは走行中に使用しても問題ないとされていますが、こちらも後方確認の妨げになるようであればそのつど取り外すことをおすすめします。
熱中症のリスクにも要注意
あくまで日光を遮るための設備であるサンシェードには、車内を冷却する効果はありません。車内の温度は日差しだけでなく外気の影響によっても上昇するため、熱中症対策としての過信は禁物です。
特に、夏場に車内で長時間過ごす際には室温に気を配り、暑さを感じた時は我慢せずカーエアコンを併用することが大切です。あわせて水分補給もこまめに行い、しっかりと体調を管理しましょう。
定期的な掃除・お手入れも忘れずに
サンシェードは劣化すると外れやすくなる他、十分な効果を発揮できなくなってしまうこともあるため、長く使い続けるには定期的なメンテナンスが必要です。
中でも、吸盤や静電気で貼り付けるタイプのサンシェードは汚れが付着すると吸着力が大きく低下します。本体の吸着面だけでなく、貼り付ける窓ガラスの方もきれいに保つことを心がけましょう。
5. 監修コメント
車内は直射日光だけでなく、熱せられたボディや外気の影響によっても高温になります。そのため、遮光性の高いサンシェードを設置していても過信は禁物です。特に、高温環境下で発火や破裂する恐れのあるスマートフォンやモバイルバッテリーなどには注意が必要です。
サンシェードは直射日光を遮り、温度上昇を抑える効果が期待できますが、完全に高温になることを防げるわけではありません。日ごろから電子機器を車内に置きっぱなしにしないなどの対策を心がけ、安全に車両を使用しましょう。
