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車検証の再発行はどこで行う?普通車・軽自動車の手続き方法や手数料、必要書類について

更新

2025/02/10

公開

2025/02/10

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車検証を携帯しないまま公道を走ると法律違反となり、罰金が科されます。そのため、車検証を紛失したり、盗難されたり、汚損したりした場合には、直ちに再発行手続きをする必要があります。当記事では、車検証を再発行する場所や必要書類、再発行までにかかる日数などを解説します。

目次

    1. 車検証を紛失したらすぐに再発行を

    車検証は、車が保安基準を満たしていることを証明する書類で、公道を走る際は車検証の携帯が義務付けられています。もし車検証を携帯せずに公道を走ると、道路運送車両法第66条違反となり、50万円以下の罰金が科されてしまいます。ですので、車検証を紛失・汚損した場合にはすみやかに再発行手続きを行いましょう。

    車検証を紛失した時のリスクは、以下の記事でも紹介していますので参考にしてください。

    関連記事
    車検証を紛失した時のリスクとは?再発行の方法、必要書類などを解説!

    2. 車検証の再発行方法

    車検証を再発行するには自分で手続きをする方法と、代理人に代行を依頼する方法があります。それぞれについて詳しく紹介します。

    1. 自分で手続きをする
      自分で手続きを行うには、必要書類を揃えてナンバープレートに記載されている地域を管轄する運輸支局・自動車検査登録事務所(普通車の場合)、軽自動車検査協会の事務所・支所・分室(軽自動車の場合)に直接出向きます。管轄の場所がわからない場合は、以下のホームページから調べることができます。

      管轄の運輸支局等の検索(普通車)

      管轄の軽自動車検査協会事務所等の検索(軽自動車)

      受付時間は、平日8:45~11:45、13:00~16:00(12月29日から1月3日を除く)の場合が多いです。ただし場所によって受付時間が異なる可能性があるので、事前にホームページなどで確認をしておきましょう。

    2. ディーラーや代行業者に依頼する
      車検証の再発行は、ディーラーや代行業者などの代理人に依頼することも可能です。上述の通り、窓口は平日の日中しか開いていないことが多いので、平日に時間を作れない方や、引越しなどでナンバープレートの変更が済んでおらず、管轄の場所に行けない方は代理人に依頼をすると良いです。もちろん代行手数料は発生しますが、書類の作成や自身で足を運ぶ手間がかからない点はメリットです。

    3. 車検証の再発行手数料や所要日数(時間)

    手数料

    車検証の再発行にかかる手数料は350円です。代行業者に依頼する場合は、別途代行手数料がかかります。代行手数料は送料等込みで4,000円〜1万円ほどと、業者によって異なります。

    所要日数(時間)

    車検証は基本的に当日再発行が可能です。ただし代行業者に依頼する場合、書類の郵送を伴うことがほとんどなので、新たな車検証を受け取るまでに数日かかります。
    また、当日の手続き時間は、混雑状況にもよりますが30分〜1時間ほどです。事前に出来る限り必要書類を準備しておいた方が、当日の手続きがスムーズでしょう。

    4. 車検証再発行手続きの必要書類

    車検証の再発行に必要な書類は以下の通りです。

    必要書類 普通車(バイク) 軽自動車
    申請書
    手数料納付書(手数料)
    理由書 ×
    本人確認書類 ×
    車検証(き損等で手元にある場合)
    委任状/申請依頼書(代理申請の場合)

    申請書

    ▼普通自動車記入例

    car-inspection-reissue-01.jpg

    ▼軽自動車記入例

    car-inspection-reissue-02.jpg

    申請書は、再発行申請のための書類です。申請書は当日窓口で受け取るか、事前に以下の運輸支局および軽自動車検査協会のホームページから入手することも可能です。

    申請書(普通車)申請書(軽自動車)申請書には、ナンバープレートの番号や車台番号、使用者の氏名・住所等を記入します。当日窓口で記入をする場合は、あらかじめ必要事項を書き留めたメモを持参すると安心です。
    また、申請書は電子機器で読み取りを行うため、印刷方法や書き方に細かな規定があります。当日書き直しになることがないよう、注意点はきちんとチェックしておきましょう。

    用紙に関する注意点

    • 用紙の種類...「コピー用紙」「普通紙」「PPC用紙」等の表示で市販されているもの
    • 用紙の大きさ...A4版(日本工業規格A列4番)
    • 白色度...80%以上
    • 用紙の状態...しわ、濡れ、変色、異物混入、裁断した際のめくれがないこと
    • 基準マークの大きさ...縦3mm、横3mm
    • 基準マークの位置...下記の基準マークの位置に従う(※普通車の場合)

    car-inspection-reissue-03.png

    印刷に関する注意点

    • 印刷色...様式の枠線や文字等の色は黒
    • 裏面への印字...裏面への印字やペン等による記入は一切しない
    • 印刷方法...オフセット印刷またはレーザープリント
    • 申請書のコピー...不可
    • 印刷時の設定...「実際のサイズ」を選択
    • 印刷後の状態...文字や枠線のかすれ、傾き、2重に印刷されていないもの

    記載に関する注意点

    • 使用できる文字等...漢字、平仮名、片仮名、アラビア数字、ローマ字及び記号
    • 書き方...枠内から文字等がはみ出さないように大きめの文字等で明瞭に記載

    手数料納付書(手数料)

    普通車の場合は窓口で手数料納付書を受け取ります。再発行手数料350円分の自動車検査登録印紙を購入したら、手数料納付書に貼り付けて提出します。軽自動車の場合は、再発行手数料350円を窓口で納付します。

    理由書(普通車のみ)

    理由書は、車検証を紛失した理由を記載する書類で、普通車の手続き時のみ必要です。ただし申請書に理由を記載している場合、き損等で車検証を当日提出する場合は不要です。理由書は、窓口か管轄地域の運輸支局のホームページからダウンロードすることもできます。

    本人確認書類(普通車のみ)

    普通車の場合、当日手続きをする人の氏名・住所が確認できる本人確認書類が必要になります。以下のいずれかの書類を忘れずに持参しましょう。

    • 運転免許証
    • 健康保険証
    • パスポート
    • 外国人登録証明書
    • 顔写真付き身分証明書

    車検証(き損等で手元にある場合)

    車検証の汚れや破損等で現物が手元にある場合は、当日その他の書類とともに提出します。

    委任状・申請依頼書(代理申請の場合)

    代理人が手続きを行う際には、委任状(普通車の場合)もしくは申請依頼書(軽自動車の場合)が必要です。ただし普通車の場合、申請書に依頼者(車の使用者)の記名があれば、提出は不要となります。
    委任状および申請依頼書は、以下のホームページからダウンロード可能です。

    委任状(普通車)申請依頼書(軽自動車)

    5. 監修コメント

    自動車で公道を走行する際は、車検証の携帯が義務付けられています。車検証が手元にない場合は、その車で公道を走行できないことになります。
    運輸支局や軽自動車検査協会の事務所などは公共交通機関でアクセスしにくい場所にあるのが一般的ですが、車検証の再発行手続きには、対象の車で行くことはできません。他の車や公共交通機関などで行くことになります。それが難しい場合は、我々行政書士などの代行業者に依頼することをおすすめします。

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    井口 豪
    監修
    井口 豪(いのくち たけし)

    特定行政書士、法務ライター。タウン誌編集部や自動車雑誌編集部勤務を経て、2004年にフリーライターに転身。自動車関連、ファッション、スポーツ、ライフスタイル、医療、環境アセスメント、各界インタビューなど、幅広い分野で取材・執筆活動を展開する。約20年にわたりフリーライターとして活動した経験と人脈を生かし、「行政書士いのくち法務事務所」を運営。自動車関連手続き、許認可申請、入管申請取次、補助金申請代行、遺言作成のサポート、相続手続きなど法務のほか、執筆業も手掛ける。

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