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車の燃費とは?調べ方や燃費を良くする走り方、平均燃費についても紹介

更新

2026/10/19

公開

2026/10/19

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車の燃費とは、1Lの燃料でどれくらいの距離を走れるかを示す数値です。燃費が良いほど燃料の消費を抑えられるため、燃料費の節約につながります。本記事では、車の燃費の基礎知識から、燃費を良くする運転方法、メンテナンスのポイント、燃費の良い車の選び方まで解説します。

目次

    1. そもそも「燃費」とは?カタログ燃費と実燃費の違いを理解しよう

    燃費とは

    燃費とは、燃料1Lあたりで何キロ走行できるかを表した数値のことです。例えば、「20km/L」のように表記される場合は1Lあたり20km走れることを意味します。つまり、1Lあたりで走れる距離の数値が大きいほど、「燃費が良い」ということになります。

    燃費表示の種類は?

    車のカタログなどで、「JC08モード」「WLTCモード」といった表記を見たことがある人もいるでしょう。燃費は、測定方法によって名称が異なります。


    JC08モードは、日本独自の測定方法で、一定条件のもとで測定した燃費のことです。
    JC08モードの後に、2017年頃から乗用車の燃費表示に導入されたのが、WLTCモードです。WLTCモードは国際基準の測定方法で、総合燃費のほかに、「市街地」「郊外」「高速道路」での燃費も表されます。そのため、JC08モードよりも実際の走行環境に応じた燃費を確認しやすいことが特徴です。

    実燃費は、なぜカタログ燃費より悪くなる?

    上記で紹介した、「JC08モード」や「WLTCモード」は、メーカーのカタログに表示されている燃費のため、「カタログ燃費」とも呼ばれます。


    実際の燃費(実燃費)は、このカタログ燃費よりも悪くなることがあります。その主な理由は、実際の走行環境や運転条件が、燃費の測定条件とは異なるためです。
    実際の走行では、渋滞に巻き込まれたり、急加速や急ブレーキをしたり、エアコンを使用したりすることがあります。また、乗車人数や荷物の量、路面状況などによっても燃費は変わります。そのため、実燃費とカタログ燃費では、数値に差が出ることがあります。

    2. 【明日から実践】燃費を良くする運転テクニックとコツ

    燃費を良くすることができれば、燃料費の節約につながります。ここではすぐに実践できる、燃費を良くする方法をいくつか紹介します。

    発進時:ふんわりアクセル「eスタート」を意識する

    発進するときは、急発進を避け、アクセルをゆっくりと踏み込みましょう。目安としては、5秒で時速20km程度まで加速する、"ふんわりアクセル「eスタート」"です。環境省によると、これを実践することにより、燃費が10%程度改善するとされています。たとえば、燃費が20km/Lの車の場合、燃費が22km/Lにまで改善する計算です。

    走行中:車間距離を十分に確保し、予測運転を心がける

    急な加速や減速は燃費を悪化させます。走行中はできるだけ一定の速度を保ち、加速・減速を減らしましょう。
    そのためには、車間距離は十分に確保し、前方車両や信号の状況を予測しながら運転をすることが大事です。前方の車両が停止したり、赤信号が見えたりしたときは、早めにアクセルを緩めましょう。すると、エンジンブレーキによる減速ができ、燃料消費を抑えられます。

    停止時:不要なアイドリングをストップする

    アイドリング中も、燃料を消費します。そのため、待ち合わせのために車の中で人を待っているときや、荷物の積み下ろしなどで停車しているときは、アイドリングをストップするようにしましょう。


    出発前:車内の不要な荷物を降ろして軽量化する

    意外と盲点なのが、車の重量です。車に重い荷物を積んでいると、走行時の負荷が増え、燃費の悪化につながります。環境省によると、100kgの荷物を積んでいる場合、燃費が3%悪くなるとされています。車内に積んだままになっている不要な荷物は、出発前に車から降ろすようにしましょう。

    出発前:ルート検索で渋滞を避ける

    出発前には、渋滞や交通規制などの交通情報をチェックし、目的地までの最適なルートを確認してから出発しましょう。最近では、リアルタイムの交通情報をもとに、最適なルートや代替ルートを提案してくれるカーナビも登場しているので、こうしたサービスを利用するのもいいでしょう。

    メンテナンス:タイヤの空気圧チェック、エンジンオイルの定期的な交換

    タイヤの空気圧が適正値より50kPa不足すると、市街地では2%程度、郊外では4%程度燃費が悪くなるとされています。タイヤの空気圧は、1ヶ月で5%程度低下するので、定期的にチェックすることが大切です。

    また、エンジンオイルが劣化したまま走行することも、燃費を悪化させる原因の一つになります。エンジンオイルの交換のタイミングは、ガソリン車の場合、5,000〜1万5,000kmごと、もしくは半年〜1年ごとが目安です。

    ただし、悪路を走行する機会が多い場合や、走行距離が多い場合などは、エンジンオイルの劣化が早まることがあります。このような「シビアコンディション」に該当する場合は、目安のタイミングよりも早めの点検・交換をするようにしましょう。

    オイル交換については以下の記事でも詳しく紹介しています。

    関連記事
    オイル交換のタイミングは?目安と頻度、オイル交換を怠った場合のリスク等について解説!

    そのほか:エアコンの使用を適切にコントロールする

    エアコンの使用も、燃費に影響します。エアコンには、冷房・除湿機能のオン・オフを切り替える「A/Cスイッチ」があります。暖房のみが必要で、窓の曇りを防ぐための除湿が不要な場合は、A/Cスイッチをオフにすることで燃料消費を抑えられます。
    また、涼しい気候のときには冷房を使わずに走行する、車内に熱気がこもっているときは、最初に窓を開けて車内を換気してから冷房をつけるといった工夫も効果的です。

    車のエアコンのしくみや、暖房との適切な使い分け方については、以下の記事も参考にしてください。

    関連記事
    車の暖房とエアコン(A/C)は燃費に影響する?適切な使い分け方も解説!
    出典
    エコドライブ10のすすめ(環境省)

    3. 燃費改善で燃料代は年間いくら節約できる?簡単シミュレーション

    燃費を10%・20%改善したときの燃料費の差
    運転の仕方などを工夫して燃費を改善すると、燃料費にはどのくらい金額差が出るのでしょうか。例えば、燃費20km/L・年間10,000km走行する人(ガソリン代は160円/L)が、10%燃費を改善した場合、20%改善した場合の金額を比較してみましょう。

    <通常>
    燃費20km/L・年間10,000km・ガソリン代160円/L
    →年間ガソリン代:80,000円

    <10%改善>
    燃費22km/L・年間10,000km・ガソリン代160円/L
    →年間ガソリン代:72,727円

    <20%改善>
    燃費24km/L・年間10,000km・ガソリン代160円/L
    →年間ガソリン代:66,667円

    燃費を10%改善するだけでも年間7,273円、20%改善すると年間13,333円の節約になります。もちろん、差額は走行距離や燃料価格によって異なりますが、燃費を意識した運転を続けることが、日々の燃料費を抑えることにつながります。

    自分の車の実燃費を把握する方法

    燃費の改善を始めるには、まず実燃費を知っておくことが大切です。実燃費を把握するには、「満タン法」と呼ばれる方法を試してみるといいでしょう。測定方法は以下のとおりです。

    1. 燃料を満タンに入れる
    2. トリップメーター(特定の区間の走行距離を表示する計器)をリセットする
    3. 通常どおり走行し、次の給油時に再び満タンにして、トリップメーターの走行距離とその際の給油量を記録する
    4. 走行距離を給油量で割り、実燃費を計算する

    4. 燃費の良い車の選び方

    燃費の良い車は、燃料費を抑えられるほか、税金の優遇措置があるなど、様々なメリットがあります。ここでは、燃費の良い車の選び方を紹介します。

    ハイブリッド車を選ぶ

    一般的に、ガソリン車よりもハイブリッド車の方が燃費性能に優れている傾向があります。特にハイブリッド車は、発進や減速を繰り返す市街地での走行時にその性能を発揮します。
    例えば、トヨタ・シエンタの場合、ハイブリッド車の燃費は、28.0km/L(WLTCモード)ですが、ガソリン車の燃費は18.2km/L(WLTCモード)です。

    ※ただし、ハイブリッド車はガソリン車よりも車両本体価格が高い傾向があります。燃費性能だけでなく、購入時の初期費用なども考慮して選ぶことが大切です。

    ※2026年9月時点でのカタログ燃費。グレード「Z」・5人乗り・2WDの場合。

    車体が軽いものを選ぶ

    車両重量は燃費に影響するため、車体が軽い車は燃費が良い傾向にあります。例えば、コンパクトカーや軽自動車は、SUVなどと比べて車両重量が軽く、燃費が良い車が多くあります。
    ただし、車を選ぶ際には実際にどのようなシーンで使うのかを考えることが重要です。通勤や買い物などが主な用途であれば、軽自動車などでも十分ですが、家族で使う場合や、アウトドアなどで使う場合にはSUVやセダンが適していることもあります。
    また、WLTCモードは、「市街地」「郊外」「高速道路」での燃費も表示されているので、普段の使い方と似たシーンの燃費を参考にするのもいいでしょう。

    5. 燃費の良い車に関するよくある質問

    Q.車の平均燃費はどのくらいが目安ですか?

    国土交通省によると、令和6年度のガソリン車のWLTCモードの全体平均は、19.9km/L、JC08モードの全体平均は24.0km/Lです。ただし、車両重量によって燃費の数値には違いが出てきます。


    例えば、車両重量が740kg以下の場合、WLTCモードは25.2 km/L 、JC08モードは32.3km/Lです。車両重量が2,271kg以上の場合、WLTCモードは10.9km/L、JC08モードは7.5km/Lです。車両が重くなるほど、燃費が悪化するということがわかります。

    出典
    自動車燃費一覧(令和8年3月)(国土交通省)

    Q. 燃費の良い車は税金も安くなりますか?

    燃費性能に優れた車には、「エコカー減税」「グリーン化特例」といった税制上の優遇措置が受けられることがあります。
    それぞれ、排出ガス性能や燃費性能に優れた車に対する優遇措置ですが、エコカー減税は自動車重量税、グリーン化特例は自動車税に適用されます。

    さらにエコカー減税は、燃費基準の達成度合いによって、自動車重量税が免税となる車種もあります。
    なお、車の燃費性能に応じて税額が優遇される税金に「環境性能割」というものもありましたが、「環境性能割」は2026年3月末をもって廃止となりました。

    さらに詳しくエコカー減税について知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

    関連記事
    【2026年】エコカー減税とは?いつまで?わかりやすく解説。対象車一覧も

    Q. 中古車で燃費の良い車を選ぶ際の注意点は?

    中古車は、車の状態やメンテナンス状況によって燃費が変わることがあります。そのため、定期的に点検・整備されているか、購入前に確認しておくことが大切です。


    また、近年は車両の改良が進み、燃費性能も向上しています。そのため、同じ車種でも、年式やモデルによって燃費が異なる場合があります。
    中古車を購入する際は、年式だけで判断せず、カタログなどでその車の燃費性能を確認するとともに、走行距離やメンテナンス状況なども確認しておきましょう。

    6. 日々の運転を見直して、賢くガソリン代を節約しよう(監修コメント)

    ガソリン代を節約するためには、給油先の燃料価格だけでなく、日々の運転や車の状態にも目を向けることが大切です。穏やかな発進や十分な車間距離の確保、不要な荷物を下ろしておくといった小さな工夫が、燃費の改善につながります。タイヤの空気圧の点検や車種に応じた適切な時期のオイル交換も心がけましょう。


    燃費を抑えたドライビングは、安全運転にもつながります。日々の運転を見直して、賢くガソリン代を節約しましょう。

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    井口 豪
    監修
    井口 豪(いのくち たけし)

    タウン誌編集部や自動車雑誌編集部勤務を経て、2004年にフリーライターに転身。自動車関連、ファッション、スポーツ、ライフスタイル、医療、環境アセスメント、各界インタビューなど、幅広い分野で取材・執筆活動を展開する。20年以上にわたりフリーライターとして活動した経験と人脈を生かし、「行政書士いのくち法務事務所」を運営。許認可申請、入管申請取次、遺言書作成サポートなど法務のほか、記事監修や執筆業も多数手掛ける。自動車業務に熟達した行政書士だけが登録を認められる、ナンバープレートの出張封印が可能な「丁種会員」でもある。

    肩書・資格

    特定行政書士、法務ライター®︎

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