火災保険ガイド
火災保険の補償内容や補償範囲は?保険料を抑えるポイントも解説
最終更新日:2026/4/21
火災保険の補償対象は、大きく「建物」と「家財」に分けられます。火災による損害だけではなく、落雷、風災、水災などの自然災害や、破裂・爆発、盗難などによる損害も広くカバーする一方で、補償の対象外となるケースもあります。火災保険選びの考え方や、保険料を抑えるポイントなどをわかりやすく解説します。
火災保険の補償対象は大きく2つ
火災保険に加入する際、まず押さえておきたいのが「何が補償対象になるか」という点です。火災保険の補償対象は、大きく「建物」と「家財」の2つに分かれており、それぞれ別の保険金額を設定します。自分の住まいや生活状況にあわせて選ぶことが大切です。
建物の補償
建物とは、躯体や壁、屋根・床といった住宅本体だけを指すわけではありません。システムキッチンや浴室設備などの建物に備え付けられた設備も含まれます。また、保険会社によっては、門・塀・車庫など建物に付属する構造物が補償対象に含まれる場合もあります。契約前に対象範囲を確認しておきましょう。
家財の補償
家財とは、建物の中にある家具・家電製品・衣服・貴金属など、生活用の動産を指します。建物保険とは別に、家財保険として保険金額を設定します。賃貸物件にお住まいの方は建物への加入は不要なケースが多いですが、家財については補償が必要です。自分の家財総額を把握したうえで、適切な保険金額を設定しましょう。
家財の適切な保険金額がわからない方は、家財の簡易評価額や保険料がわかるシミュレーションを参考にしてみてください。
火災保険で補償される主な内容
火災保険の補償対象は火事だけだと思っていませんか?実は台風や大雪などの自然災害から、盗難・水濡れといった日常のトラブルまで、幅広くカバーしてくれる保険です。どのような場面で役立つのか、主な補償内容を確認しておきましょう。
火災・落雷・爆発
火災保険の名称にも含まれる火災はもちろん、落雷や破裂・爆発による損害も補償対象となります。「火災保険=火事だけ」というイメージを持たれがちですが、実際にはこれらの損害もまとめてカバーされるケースがほとんどです。
| 補償の種類 | 補償される損害の例 |
|---|---|
| 火災 | 自宅で火災が発生し、建物や家財が焼損した |
| 落雷 | 落雷によりテレビやエアコンが故障した |
| 破裂・爆発 | ガス漏れによる爆発で建物が損傷した |
なお、隣家からのもらい火で自宅が被害を受けた場合も、自分の火災保険から保険金を請求できます。「失火ノ責任ニ関スル法律(失火責任法)」により、重大な過失がない限り出火元への損害賠償請求が難しいため、自分自身の保険で備えておくことが大切です。
風災・雪災・雹(ひょう)災
台風・暴風による屋根の損傷や窓ガラスの破損、大雪による雨樋の損壊、雹による外壁のへこみなどは、建物の補償対象となります。台風で窓ガラスが割れ、吹き込んできた雨で家電が壊れた場合は家財の補償対象です。近年は台風や豪雨により請求件数が増えており、特に戸建て住宅では重要な補償のひとつです。
水災
台風・豪雨などによる洪水・土砂崩れで建物や家財に損害が生じた場合に補償されます。ただし、保険会社によって支払条件(床上浸水、損害割合など)が定められている場合があります。水災リスクはお住まいの地域によって大きく異なるため、ハザードマップで事前に確認することをおすすめします。
盗難・水濡れ
盗難では、未遂を含む建物への不法侵入による家財の盗難被害や、それに伴う建物の損傷が補償対象となります。水濡れは、上階からの水漏れや、給排水設備の事故による水濡れ損害が対象です。集合住宅では特にトラブルが起きやすいリスクのため、備えておくと安心です。
破損・汚損
不測かつ突発的な事故による損害も、火災保険で補償されることがあります。例えば、子供が誤って家電を落として壊した、引越し中に家具を傷つけてしまった、といったケースが該当します。ただし、保険会社によっては免責金額(自己負担額)が設定されていることがあります。この場合、保険金は損害額から免責金額を差し引いた額が支払われるため、損害額が少額の場合は保険金が支払われないこともあります。
※SOMPOダイレクトの「じぶんでえらべる火災保険」は、破損・汚損は補償の対象外です。
火災保険で補償されないケース
火災保険は幅広くカバーしてくれますが、「地震」「経年劣化」など対象外になるケースもあります。「使えると思ってたのに使えなかった」と後悔しないために、注意すべきケースを見ていきましょう。
経年劣化や故意・重大な過失による損害
建物や家財であっても、長年の使用による自然消耗や劣化による損害は補償対象外です。例えば、台風などの明確な原因がなく、経年劣化によって生じた屋根材のずれや釘のゆるみ・浮き上がりなどは補償対象外となります。
また、すり傷・かき傷・塗料のはがれ・ゆがみ・たわみ・へこみといった外観上の損傷や汚損も、建物や家財の機能の喪失・低下を伴わないものは補償されません。
また、契約者や被保険者などの故意や重大な過失による損害も補償対象外です。「うっかりではなく明らかに乱暴に扱って壊した」といったケースは補償の対象外のため、注意しましょう。
地震・噴火・津波による損害
地震・噴火、またはこれらに起因する津波が引き起こした火災・損壊・埋没・流失による損害は、火災保険では補償されません。これらに備えるためには、火災保険のほかに、地震保険に加入する必要があります。なお、地震保険は単体では契約できず、火災保険に付帯する形でのみ契約できます。
30万円を超える貴金属や骨董品など
貴金属・宝石・骨董品・絵画などで、1個または1組の価額が30万円を超えるものは、保険証券に明記されていなければ補償の対象とならない場合があります。高額な貴重品をお持ちの方は、契約時に申告・明記が必要かどうかを保険会社に確認しましょう。
プログラムやデータなどの無形資産
パソコンやスマートフォン本体は家財保険の対象ですが、その中に保存されているプログラムやデータは補償対象外です。万一に備え、日ごろから重要なデータはバックアップを取る、クラウドストレージを活用するなどの対策をしておくことが大切です。
火災保険料を抑えるポイント
火災保険の保険料は、補償内容を適切に見直すことで抑えられる場合があります。保険料を抑えるためには、「とりあえず手厚く」ではなく、住まいのタイプや生活環境にあわせて必要な補償を選ぶことが大切です。
住まいのタイプにあわせて補償を考える
住まいのタイプや立地によって、備えるべきリスクは異なります。加入・更新の際は、以下の点を参考に補償内容を検討してみましょう。
戸建て・低層階にお住まいの方は、水災リスクをハザードマップで確認したうえで、補償に含めるかどうか判断しましょう。マンションなど集合住宅にお住まいの方は、上階からの水漏れリスクに備えた水濡れ補償が特に重要です。また、人通りが少ない閑静な住宅街の戸建ては、盗難リスクも考慮に入れた設計をしておくと安心です。
SOMPOダイレクトのじぶんでえらべる火災保険(組立式火災保険)
補償内容を自分でカスタマイズしながら保険料を抑えたい方は、SOMPOダイレクトの「じぶんでえらべる火災保険」をご検討ください。Web完結のネット型ならではのお手頃な保険料に加え、火災・風災・水災・盗難など必要な補償をご自身で自由に選べる柔軟な設計が特長です。
また、万が一に備えた防災サービスもご提供しています。保険料のみならず日々の安心もサポートします。
なお、地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする損害は、火災保険では補償されません。これらに備えるには、火災保険に付帯して地震保険に加入する必要があります。「じぶんでえらべる火災保険」でも地震保険を選べる補償の一つとしてご用意していますので、あわせてご検討ください。
火災保険補償内容に関するよくある質問
火災保険の補償内容に関するよくある質問に回答します。加入・更新の際の参考にしてみてください。
Q. 火災保険は、火災の損害のみ補償の対象ですか?
A. 火災のほかに、落雷・破裂・爆発、台風や大雪などによる風災・雹災・雪災、洪水・土砂崩れなどによる水災、盗難、上階からの水漏れなどによる水濡れなども補償対象となります(補償内容は保険会社・契約内容によって異なります)。
ただし、地震・噴火・津波による損害は火災保険では補償されないため、別途地震保険への加入が必要です。
Q. 保険料をできるだけ抑えたいのですが、何か方法はありますか?
A. 住まいのタイプやハザードマップを確認したうえで、本当に必要な補償に絞ることが保険料を抑える基本的な考え方です。
また、引越しの予定がない場合は長期契約(最長5年)の一括払を選ぶと総支払額を抑えられる可能性があります。複数社で相見積りを取り、ネット型保険も含めて比較してみましょう。
Q. 「じぶんでえらべる火災保険」で保険金がおりないケースはありますか?
A. 選択していない補償における損害や、経年劣化・自然消耗による損害、地震・噴火・津波を原因とする損害、契約者や被保険者などの故意や重大な過失による損害は補償対象外となります。
また、1個・1組の価額が30万円を超える貴金属・美術品などについても、特約に加入していない場合は補償されません。なお、破損・汚損による損害も補償対象外となりますのでご注意ください。
新規加入をご検討中の方
住まいのタイプや補償対象にあわせて火災保険の補償内容を見直そう
火災保険は、火災のみならず自然災害や日常のトラブルまで幅広くカバーする保険ですが、補償対象外となるケースもあります。大切なのは「むやみに手厚く」ではなく、住まいのタイプや生活環境に合った補償を選ぶことです。加入時のみならず、更新のタイミングでも補償内容を見直し、過不足のない備えを整えましょう。不安な点や不明点があれば、早めに保険会社へ相談することをおすすめします。
監修者プロフィール
苛原 寛(いらはら ひろし)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。株式会社ファイマケ代表。
慶應義塾大学商学部にて会計を専攻後、東京海上日動火災保険株式会社に入社。法人向け保険の営業に従事し、企業のリスクマネジメントに関する提案を行う。
その後、株式会社ファイマケを創業。金融機関に特化したSNS運用・Webマーケティング支援を手がけ、保険会社・証券会社・アセットマネジメント会社・銀行などに対して、厳格な規制環境下でも成果につながる情報発信の企画・運用を支援している。SNS運用、コンテンツ制作、広告運用、インフルエンサー施策まで一気通貫で提供し、金融業界におけるデジタルマーケティングの高度化に取り組む。
よくあるご質問
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