鮫洲運転免許試験場とは、東京都品川区東大井にある運転免許に関する手続きを行う施設です。鮫洲免許センターとも呼ばれ、東京都に住む人を対象に警視庁が管轄している運転免許試験場です。
当記事では、鮫洲運転免許試験場のアクセスや基本情報、免許取得時の学科試験や免許更新手続きの受付時間などについて紹介します。
- 目次
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1.鮫洲運転免許試験場(鮫洲免許センター)とは?
概要
鮫洲運転免許試験場は、通称「鮫洲免許センター」とも呼ばれ、東京都内に住む場合の免許に関わる手続きを受け付けています。管轄は警視庁が行い、都内にある3カ所の運転免許試験場のうちのひとつです。
2013年に現在の建物が新設、各フロアに授乳室を設けるなど設備が一新され利用しやすくなりました。
所在地・電話番号
- 住所...東京都品川区東大井1-12-5
- 電話番号...03-3474-1374
行き方(アクセス)
京浜急行電鉄「鮫洲駅」から徒歩約8分、東京モノレール「大井競馬場駅」から徒歩約15分、東京臨海高速鉄道りんかい線「品川シーサイド駅」から徒歩約15分。
バスの場合はJR品川駅・目黒駅からそれぞれ都営バス「大井競馬場」行きに乗車、「鮫洲運転免許試験場前(東京運輸支局前)」下車
営業日
月曜日~金曜日、日曜日
※受付時間は手続きによって異なります。
※土曜日、祝日、振替休日、年末年始(12月29日〜1月3日)は閉庁日。
※混雑など、状況により変更の場合あり。
駐車場
鮫洲運転免許試験場駐車場棟は駐車スペースが限られているため、周辺の混雑を避けるためにも電車やバスなど公共交通機関での来場が推奨されています。
また、鮫洲運転免許試験場前の海岸通りは終日駐車禁止となっています。
ただし、身体障がい者の方には専用駐車場が用意されており、利用が可能です。
2.鮫洲運転免許試験場で【免許更新】する場合
鮫洲運転免許試験場では、運転免許に関わるほとんどの手続きを行うことができます。
都内に住んでいる場合の免許更新について、鮫洲運転免許試験場では平日と日曜日に手続きができます。更新期間は、誕生日の前後1ヶ月を含めた合計2ヶ月間です。更新期間の最終日(誕生日の1ヶ月後)がもし閉庁日と重なってしまった場合は、その次の開庁日まで更新期間が延長されます。
講習区分 | 受付時間 | 手数料 | 講習時間 |
---|---|---|---|
優良運転者講習該当者 | 平日:8:30~16:00 日曜:8:30~16:00 (11:30~13:00を除く) |
3,000円 (更新手数料2,500円 +講習手数料500円) |
30分 |
一般運転者講習該当者 | 平日:8:30~15:00 日曜:8:30~15:00 (11:00~13:00を除く) |
3,300円 (更新手数料2,500円 +講習手数料800円) |
1時間 |
違反運転者講習該当者 | 平日:8:30~14:00 日曜:8:30~14:00 (11:00~13:00を除く) |
3,850円 (更新手数料2,500円 +講習手数料1,350円) |
2時間 |
初回更新者講習該当者 | 平日:8:30~14:00 日曜:8:30~14:00 (11:00~13:00を除く) |
3,850円 (更新手数料2,500円 +講習手数料1,350円) |
2時間 |
高齢者講習受講者 | 平日:8:30~16:00 日曜:8:30~16:00 (11:30~13:00を除く) |
2,500円 (更新手数料2,500円) |
30分 |
必要なものや注意点などは、以下の記事を参考にしてください。
混雑状況
警視庁ホームページでは、試験場の混雑予想が公開されています。連休前などは特に混雑しますので、あらかじめ空いている日に訪れるようにすると待ち時間も少なく済みます。
70歳以上は高齢者講習の受講、75歳以上は高齢者講習の受講+認知機能検査の受検が必須
更新期間の満了日(誕生日の1ヶ月後)の時点で、年齢が70歳以上の方は高齢者講習の受講が道路交通法で義務付けられており、受講をしなければ免許を更新することができません。
講習内容は取得している免許によって異なりますが、DVDなどを視聴して交通ルールや運転者の心構えを確認する「座学」、静止視力や動体視力などの「運転適性検査」、課題に合わせて実際にコースを運転する「実車指導」の3つがあります。
高齢者講習には合否の判定はなく、受講すれば「高齢者講習終了証明書」が交付され、その後に免許更新の手続きへと進むことができます。
更新期間の満了日(誕生日の1ヶ月後)の時点で、年齢が75歳以上の方は高齢者講習とあわせて、認知機能検査を受ける必要があります。認知機能検査とは、記憶力や判断力を測定する検査。絵を見て、どんな絵があったか、現在の年月日、曜日などを聞かれます。
認知機能検査で「認知症のおそれなし」と判定されたら、高齢者講習の受講、免許更新へと進みます。しかし、「認知症のおそれあり」と判定された場合は、別途医師の診断を受けることに。その結果、「認知症」と診断された場合は、免許証の取り消しまたは停止の対象になります。
なお、一定の違反歴がある75歳以上の高齢運転者は、認知機能検査と高齢者講習に加え、運転技能検査も受ける必要があります。
高齢者講習や認知機能検査の内容や費用などの詳細は、以下の記事を参考にしてください。
高齢者講習・認知機能検査はオンラインの予約も可能
高齢者講習および認知機能検査は、更新期間満了日の6ヶ月前から更新期間満了日までの間に受講できます。対象者の方には、更新期間満了日の約190日前(自治体により異なる)に「高齢者講習等受講通知書」(はがき)が届きます。混雑により、予約が取りづらくなっていますので、はがきが届いたら早めに予約をしましょう。
鮫洲運転免許試験場では、オンラインでの予約が可能です。詳しい手順は以下の警視庁のサイトに記載されていますので、事前にこちらを確認しておくと予約の操作がスムーズです。
高齢者講習・運転技能検査・認知機能検査実施場所・予約状況一覧
なお、高齢者講習と認知機能検査は電話でも予約ができます。オンラインでの予約が不慣れな方や不安な方は、電話で予約をするといいでしょう。
電話での予約
電話:0570-08-5285(ナビダイヤル)
受付時間:月曜日〜金曜日 9:30〜17:00
※休日明けと平日午前中は回線が大変混雑します。
※24時間受付可能なWEB予約をお勧めします。(御本人以外の方が代わってWEB予約をすることも可能です。)
※電話が繋がりづらい時は、運転免許本部(電話:03-6717-3137(代表))高齢者対策係までご連絡ください。
3.鮫洲運転免許試験場で【住所変更】する場合
東京都内に住所がある方は、鮫洲運転免許試験場で免許証に記載されている住所、氏名(旧姓の表記)、本籍・国籍等の変更ができます。住所変更に際しては本人以外であっても、住民票に併記されている方であれば代理人として手続きを行うことができます。
受付時間
平日 午前8時30分から午後4時30分まで
日曜 午前8時30分から正午まで、午後1時00分から午後4時30分まで
(土曜、祝休日、年末年始(12月29日から1月3日まで)は閉庁日です)
詳しい手続きの方法などは、以下の記事を参考にしてください。
4.鮫洲運転免許試験場で【免許再交付】する場合
東京都内に住所がある方で、運転免許の有効期間中に運転免許証を遺失、盗難、汚損、破損してしまった場合は、鮫洲運転免許試験場で再交付の申請を行うことができます。悪用などの恐れもあるため、免許証を遺失・盗難された場合はすみやかに再交付の手続きを行いましょう。
なお、都内では鮫洲運転免許試験場のほかに、府中運転免許試験場、江東運転免許試験場でも手続きを行うことができます。警察署では再交付を受け付けていませんので注意しましょう。
受付時間
平日 午前8時30分から午後4時00分まで
(土曜、日曜、祝休日、年末年始(12月29日から1月3日まで)は閉庁日です)
詳しい手続きの方法などは、以下の記事を参考にしてください。
5.鮫洲運転免許試験場で【運転免許試験】を受ける場合
鮫洲運転免許試験場では、「原付・小型特殊」「普通二輪」「大型二輪」「普通」「準中型」「大型特殊」「けん引」「二種」「限定解除」「仮免許(大型・中型・準中型・普通)」の試験を受けることができます。
運転免許を取得するには、指定教習所に通う方法と、指定教習所に通わずに免許を取得する「一発受験」の2通りがあります。以下では、普通一種免許を取得するケースを例に挙げて、両方の試験方法について詳しく紹介します。
指定教習所に通う場合(普通一種免許の場合)
試験の流れ
指定教習所で学科教習と技能教習を受け、卒業試験に合格していれば、運転免許センターでは「適性試験」と「学科試験」の本試験を受けるのみです。手続きの流れは、証紙購入→受付→適正試験→学科試験→合格発表→登録カードの発行→写真撮影→免許証交付です。もし東京都外の指定教習所を卒業し、申請書を持っていない場合、もしくは技能検査を受け「検査合格証明書」を持っている場合は、証紙購入の前に「申請書作成」を行う必要があります。
なお現在、学科試験はオンラインか電話による予約が必須です。予約を取らずに行ったとしても、試験を受けられませんので注意しましょう。
受付時間
学科試験を受ける方
月曜日~金曜日
試験受付(午前):8:30~9:05(来場者が多数の場合は、受付時間を早めることもあります。また、定員に達した場合は、午後の試験となります)
試験受付(午後):9:30~11:30
※閉庁日(土日、祝日、振替休日、年末年始[12月29日〜1月3日])は除く。
学科試験免除の方(既に二輪、大型特殊、大型特殊二種、けん引二種免許をお持ちの方)
適性試験受付:8:30~16:00
必要な持ち物
- 学科試験の予約番号
- 運転免許申請書及び質問票(用紙は運転免許センターにあります)
- 本籍が記載されている住民票の写し(6ヶ月以内のもの)
- 身分証明書(健康保険証、マイナンバーカード(通知カードは不可)、住民基本台帳カード、パスポートなど)
- 申請用写真
- 卒業証明書(指定自動車学校を卒業せずに神奈川県外の運転免許試験場で技能検査を受けた場合は、検査合格証明書および終了証明書)
- 仮運転免許証
手数料
3,800円(試験手数料1,750円+交付手数料2,050円)
一発受験の場合(普通一種免許の場合)
試験の流れ
一発受験の場合は、運転免許試験場で仮免許の取得から本免許の取得までを行います。仮免許の取得の流れは、受付→適正試験→仮免許学科試験→仮免許技能試験→仮免許交付です。
仮免許が取得できたら、路上での練習を5日以上行います。その後は、本免許学科試験→本免許技能試験→普通車講習応急救護処置講習→暗証番号設定→写真撮影→免許証交付となります。
※原付・小型特殊免許以外の免許を取得している方は、学科試験は免除。
受付時間
学科試験を受ける方
月曜日~金曜日
試験受付(午前):8:30~9:05(来場者が多数の場合は、受付時間を早めることもあります。また、定員に達した場合は、午後の試験となります
試験受付(午後):9:30~11:30
※閉庁日(土日、祝日、振替休日、年末年始[12月29日〜1月3日])は除く。
学科試験免除の方(既に二輪、大型特殊、大型特殊二種、けん引二種免許をお持ちの方)
月曜日~金曜日
適性試験受付:8:30~16:00
技能試験受付:8:30~16:30
※技能試験は予約制です。適性試験当日は、技能試験を受験できません。
※技能試験の予約は、適性試験合格後となりますので、適性試験の受付を午後4時00分までにしてください。
必要な持ち物
- 運転免許申請書及び質問票(用紙は運転免許センターにあります)
- 本籍が記載されている住民票の写し(6ヶ月以内のもの)
- 身分証明書(健康保険証、マイナンバーカード(通知カードは不可)、住民基本台帳カード、パスポートなど)
- 申請用写真
- 修了証明書(仮免許受験の場合。また、持っている場合のみ)
- 仮運転免許証(本免許受験の場合)
- 路上練習申告書(技能本免許受験の場合)
※他の免許を持っている場合は、その運転免許証を持参すれば、住民票の写しと身分証明書は不要。
※外国籍の方は、在留カード、特別永住者証明書等も持参。
※学科試験を受験する際には、筆記用具も持参。
手数料
仮免許受験時 5,500円(試験手数料2,900円+交付手数料1,150円+試験車使用料1,450円)
本免許受験時 5,400円(試験手数料2,550円+交付手数料2,050円+試験車使用料800円)
※再試験の場合は、その都度受験料、試験車使用料がかかります。
※別途取得時講習受講料(15,400円)が必要となります。
取得時講習について
取得時講習を受講しなければ、運転免許証は交付されません。技能試験合格後受講申し込みができます。なお、取得時講習の一部または全部が免除される場合もあるので、申込みの際に確認しましょう。
一発試験を受ける場合のコツは?
一発受験は指定教習所に通わないため、最短7日で免許を取得できたり、費用を抑えられるというメリットがあります。しかし、時間をかけてじっくりと運転について学べる教習所通いに比べて、合格の難易度が高いのも事実です。
そのため一発受験で合格をするには、いくつかコツをおさえてから受験をしましょう。まず、学科試験では、言い回しのひっかけ問題に注意します。言葉一つだけが違っている箇所もありますので、問題文はしっかりと読むようにしてください。
また、技能試験では乗車から審査されていることを意識してください。後方確認やルームミラーの調整など、安全運転における準備は怠らないようにしましょう。そのほか、運転のノウハウ動画や試験場のコースをチェックしておくことも大切です。