2026年1月を中心に、多くの損害保険会社が自動車保険料を値上げしました。
更新案内を見て驚いた方や「事故を起こしていないのに、なぜ保険料が上がるの?」と疑問に感じた方も多いのではないでしょうか。
今回の値上げには、物価上昇や修理費の高騰、自然災害リスクの増加など、避けにくい背景があります。
この記事では、値上げの理由を分かりやすく整理しながら、補償を無理に削らず保険料を抑える見直しのポイントをまとめました。さらには車とお金に詳しい専門家の視点も交え、安心を保ちながら賢く節約する方法を紹介します。
- 目次
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1. 2026年の自動車保険料値上げ、どれくらい上がった?
2026年1月の大手損保3社による自動車保険料の改定では各社とも値上げとなり、6月には損害保険料率算出機構が自動車保険保険参考純率の平均14.4%の引き上げに関する届出を行うなど、損保業界全体として保険料上昇の流れが続いています。
値上げを受け止めるにあたっては「なぜここまで上がるのか」を理解したうえで、補償内容の見直しを検討することが大切です。
2. なぜ今、値上げが行われているのか?
「事故を起こしていないのに、なぜ保険料が上がるの?」と疑問に感じる方も多いでしょう。
自動車保険料は個人の事故歴だけでなく、社会全体の事故リスクや保険金支払額をもとに調整される仕組みです。今回の値上げも、主に以下のようなコスト上昇が背景にあります。
- <原因①:修理費の高騰>
- 近年の車は、自動ブレーキや衝突回避支援システムなど先進安全装置の搭載が進んでいる
- センサーやカメラなど高額な部品が使われているため、軽微な事故でも修理費が高額になりやすく、保険金の支払増加につながっている
- <原因②:人件費・事故対応コストの増加>
- 物価上昇の影響は、車の修理や事故対応にも及んでいる
- 整備士の人件費や修理工場の運営コスト、事故受付・示談交渉などに関わる業務コストが上がり、保険会社全体の負担が増えている
- <原因③:自然災害リスクの増大>
- 台風や豪雨などによる車両被害も、保険料上昇の一因
- 水害や飛来物による損傷などで車両保険の支払が増えると、その影響は契約者全体の保険料にも反映される
こうした値上げは、個人の努力だけで避けることが難しい側面があります。だからこそ、単に補償を削るのではなく、自分に必要な補償を見極め、無駄を省く見直しが現実的な対策といえるでしょう。
3. 保険料を抑える際の落とし穴
自動車保険の値上げをきっかけに、「少しでも安くしたい」と考える方は多いでしょう。
しかし保険料の安さだけを優先して見直してしまうと、万が一の事故やトラブル時に大きな負担を抱える可能性があります。ここでは、特に注意したい、やってはいけないNG節約術を紹介します。
車両保険を安易に外す
保険料を下げる方法として真っ先に検討されがちなのが「車両保険」ですが、安易に外すのは注意が必要です。
最近の車はセンサーやカメラなどの高額な部品が多く、軽い接触事故でも修理費が数十万円になるケースがあります。
さらに、車両保険がないと台風や水害など自然災害による損害も自己負担になるため、家計への影響は大きくなります。
対人・対物補償を削る
対人・対物補償は、重大事故時には数千万円〜億単位の賠償が発生する可能性がある重要な補償です。
ここを削ってしまうと、万が一の際に生活基盤そのものを失うリスクがあります。節約目的で安易に補償額を下げるのは避けましょう。
補償内容を理解せずに最安プランを選ぶ
「とにかく安い保険」を選ぶと、必要な補償が不足している場合があります。
例えば、弁護士費用特約やロードサービスが付いていなかった場合、万が一事故を起こした後に追加費用が発生するケースもあります。
契約時には保険料だけでなく、補償内容まで十分に確認することが大切です。
内容を確認しないまま自動更新を続ける
加入時から内容を見直さず更新を続けていると、現在の生活スタイルに合っていない可能性があります。
例えば40・50代くらいの年代であれば、子どもの独立や走行距離の減少などを反映できておらず、不要な補償に無駄な保険料を払い続けているケースも少なくありません。
4. 値上げに負けない、見直し方の基本
ここでは値上げの事情をふまえた基本の見直しポイントと、さらに一歩踏み込んだ節約術を紹介します。
初心者向け、基本の見直しポイント
特約を整理する
まず確認したいのが、現在セットしている特約です。
弁護士費用特約や個人賠償責任特約、ロードサービス関連の補償などは便利な一方で、ほかの保険やクレジットカードのサービスと重複している場合があります。
使っていない特約や重複している補償を整理すれば、必要な安心は残しながら保険料を抑えられる可能性があります。必要な補償かどうかが不安であれば、詳細を加入中の保険会社に確認するようにしましょう。
年齢条件を見直す
運転者の年齢条件も、保険料に大きく影響する項目です。
例えば、以前は子どもも運転していたため若い年齢まで補償対象にしており、そのあと子どもが進学や独立で車を使わなくなった場合、条件を見直す余地があります。
実際に運転する人の年齢に合わせて設定を変更することで、無駄な保険料負担を減らせます。
支払方法を変更する
月払で保険料を支払っている場合は、年払への変更も検討したいポイントです。
一般的に、分割払では保険料が上乗せされることがあるため、年払に切り替えるだけで年間の支払総額を抑えられる場合があります。
上級者向けの節約術
基本的な見直しに加えてさらに保険料を最適化したい場合は、契約条件や保険会社の選び方まで踏み込んで確認しましょう。
ネット型同士で再比較・乗り換えを検討する
「すでにネット型だから十分安い」と思っていても、保険料や割引制度は保険会社によって異なります。
例えば以下のようなものなど、適用される割引条件によって最終的な保険料に差が出ることがあります。
- ゴールド免許割引
- インターネット割引
- 早期契約割引
- 安全運転データに応じて保険料が変わるテレマティクス保険
ネット型同士でも比較してみると、納得する条件を見つけやすいです。
使用目的や走行距離区分を最適化する
年間走行距離に応じて保険料が変わるタイプの保険では、車の使い方や実際の走行距離に合った区分を選ぶことが大切です。
例えば、以前は通勤で毎日車を使っていたものの、現在は週末の買い物やレジャーでの利用が中心になっている場合は使用目的を変更する。ほかにも走行距離区分を見直すことで保険料を抑えられる可能性があります。
値上げ局面では、自分にとって必要な補償と不要なコストを見極めることが重要。まずは現在の契約内容を確認し設定を見直してみましょう。
5. ネット型が安い理由は? 代理店型との違いとあわせてメリットを解説
値上げを受けて、代理店型から保険料の安いネット型への乗換えを検討する方も多いはず。しかし「安い分、事故対応が不安」と感じる方もいるでしょう。
ここでは、ネット型が保険料を抑えやすい理由や選ぶメリットについて、代理店型との違いを踏まえて整理します。
なぜ安くできるのか、コスト構造の違い
代理店型は、代理店を通じて相談・契約できる安心感がある一方、中間コストなどが保険料に反映されます。
一方、ネット型は契約者がインターネットや電話で保険会社と直接契約するため、中間コストを抑えやすい仕組みです。
補償設計の自由度の違い
代理店型は、パッケージ化された補償から選ぶケースも多く、手厚い補償内容が組み込まれている場合があります
対してネット型は、必要な補償や特約を自分で選びやすく、無駄を省いた設計がしやすい点が特徴です。
さらにネット型の中でも、選べる補償や特約、インターネット割引、無事故割引、走行距離に応じた保険料設定などは、会社によって異なります。
どの会社を選ぶかによって、同じ条件でも最終的な保険料に差が出る場合があるのです。
【シミュレーション】「おとなの自動車保険」でどれくらい安くなる?
「おとなの自動車保険」は、ネット型ならではの手軽さとSOMPOグループの事故対応ネットワークを兼ね備えている点が特徴です。
損保ジャパンの全国ネットワークと提携しており、24時間365日の事故受付、全国約8,000ヶ所のロードアシスタンス拠点、約1,000ヶ所の提携修理工場※などのサポート体制があります。
※2025年7月時点
ネット割や早期契約割引、ゴールド免許割引、無事故割引などの割引制度も充実しており、補償を見直しながら保険料を抑えやすい仕組みになっています。
SOMPOダイレクトの調査によると、大手損害保険会社(4社)から「おとなの自動車保険」に乗り換えた方の95%%が「保険料が安くなった」と回答し(※)、実際に保険料が抑えられるケースが多いことが分かります。
※直前まで大手損害保険会社4社にご契約されていた3,309名のうち、前の自動車保険と比較して「安くなった」と回答した方の数。(成約者アンケート/2025年4月~2026年3月実施、有効回答者数9,873人)
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6. 【インタビュー】元ディーラーの専門家視点で見る、2026年の自動車保険料値上げのポイント
ここからは元日系大手ディーラー出身でファイナンシャルプランナーの資格も持つ宇野源一さんに、2026年の自動車保険値上げの背景や、値上げを受けて保険を見直す際に抑えておきたいポイントについて詳しく伺います。
- 宇野源一さん
大学を卒業後、日系大手メーカー系ディーラーに就職し、新車の販売をはじめとしたカーライフの提案に従事。 その後、金融業界の業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事しながら2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格を取得。FP知識を活用した車の買い方や、ランニングコストの削減アドバイスが得意。
2026年の値上げの原因は? どう受け止めるべき?
編集部
利用者にとってはかなりインパクトがあると思います。
特にこれまで無事故で20等級まで進み、割引率の高い状態で契約していた方ほど「条件は変わっていないのに、なぜこんなに上がるのか」と感じやすいでしょう。
また今後も保険料は上がる傾向が続くのではないかと見ています。そうした意味では今回の値上げは多くの人にとって見直しを考えるきっかけになると思います。
宇野
編集部
自動車保険は個人の事故歴だけで決まるものではありません。社会全体で修理費や保険金の支払が増えていれば、その影響は契約者全体に及びます。
現状、特に影響が大きいと感じるのは、車の修理費の高騰です。
最近の車は自動ブレーキ用のカメラやセンサーなどが搭載されており、以前なら比較的安く済んだ修理でも、部品交換やコンピューターの調整などが必要になって高額化しやすくなっています。
例えば車によっては、フロントガラスの交換一つでも、運転支援システムに用いるカメラの調整などが入ることで以前よりかなり費用が上がるケースがあります。
事故件数自体は安全装置の普及などで長期的には減少傾向にあったとしても、事故1件あたりの修理費が上がっている。その結果、保険会社の支払が増え、保険料に反映されるという流れです。
宇野
保険見直しの注意点は?
編集部
保険料を抑えようとして見直しをする中で、必要な補償が受けられなくなってしまう、あるいはリスクを高めてしまうような「やってはいけない見直し」にはどのようなものがありますか?
一番避けたいのは「前年と同じ保険料に合わせるために補償を削る」という見直し方です。例えば、前年6万円だった保険料が同じ条件で7万円になったときに「6万円に戻したいから補償を削ろう」といった形ですね。
目先の支払額だけを見ると、車両保険を外す、補償範囲を狭めるといった判断をしがちですが、保険は万が一の大きな出費に備えるものです。
もし事故が起きた場合は数十万円、数百万円単位の負担が発生する可能性があります。
特に車両保険は、保険料への影響が大きいため削りたくなる項目です。ただ修理費が高くなっている今、外した直後に事故や災害に遭えば、全て自己負担になってしまいます。
大切なのは「払えるかどうか」です。万が一、車が壊れたときに修理費や買替え費用を自分で負担できるのか。その視点で判断する必要があります。
宇野
編集部
車両保険に関しては、免責金額(自己負担額)の設定によって保険料とのバランスを取る考え方もあるかと思いますが、それについてはいかがでしょう?
そうですね。ただ私としては、免責金額(自己負担額)はできるならゼロの方が安心だと考えています。
というのも一度事故を起こして保険を使うと、その後の等級ダウンなどにより、数年間で支払う保険料が大きく変わることがあります。
そこに免責金額(自己負担額)まで加わると、事故時の負担感はかなり大きくなってしまうんです。
もちろん、保険料を抑えるために免責金額(自己負担額)を設定する考え方もあります。
ただしどうしても免責金額(自己負担額)をつけたい場合は、保険会社によっては「相手が車の場合は免責金額(自己負担額)が0円になる」といった特約を用意している場合もあるので、そうした特約の有無を確認した方がいいでしょう。
宇野
安さが魅力の「ネット型」は本当に安心できる?
編集部
値上がりを受けてネット型に興味を持つ一方で「事故対応は大丈夫なのか?」と不安に感じる方もいると思います。
代理店型は、担当者に相談できる安心感がありますが、担当者によって提案内容に差が出ることも。
一方で最近のネット型保険は、以前に比べてかなりサポート品質が上がっていると感じます。
ネット型は保険会社と直接契約する形になるため、分からないことがあればコールセンターに直接確認できます。そういった意味ではネット型はバイアスがかかりにくく、フラットに相談しやすい面があると思います。
実際に私自身もネット型保険のコールセンターを利用したことがありますが、かなり細かいところまで丁寧に対応してもらえました。
もちろん会社によって事故対応体制やサポート内容には違いがあるので、安さだけでなく、事故受付や相談体制も含めて比較することが大切です。
宇野
編集部
すでにネット型保険に加入している方でも、さらにネット型同士で比較・乗換えを行うメリットはありますか?
大いにあると思います。各社で新規のインターネット割引などを用意していることもあり、継続よりも乗換えの方が保険料を抑えられるケースがあるためです。
私自身も最近、契約満了を機にネット型から別のネット型へ見直したところなんですが、結果として1万〜2万円程度変わりました。浮いた分で補償を厚くすることもできます。
ただし見積りを取る作業には、正直手間がかかります。車検証を見ながら車両情報を入力したり、年齢条件や補償内容を確認したりと、やることは多いです。
そこが問題ないのであれば、まずは一括見積りサイトなどを使って、広く比較してみるのは一つの方法だと思います。
宇野
40・50代向け、上手な保険見直しの考え方
編集部
40・50代の方が自動車保険を見直す際に押さえておくべきポイントを教えてください。
40代・50代は、老後資金や生活全体のコストを意識し始める時期でもあります。まず、現在入っている保険の内容を確認することが大切です。
この年代では、親世代から付き合いのある代理店でそのまま契約を続けているケースもあります。内容をよく見ないまま、電話一本で更新している方も少なくありません。
その結果、今は必要ない特約が残っていたり、逆に必要な補償がついていなかったりすることがあります。
例えば、バイクを持っていないのにファミリーバイク特約が付いていたり、火災保険や他の損害保険と特約が重複したりしていることも。
自動車保険だけで大きく節約できるとは限りませんが、代理店型に入っているなら、同じ補償内容でネット型にした場合にいくら変わるかを一度試算してみるのは有効だと思います。
あわせて、住宅ローンや火災保険など、家計全体の固定費を洗い出してみるといいでしょう。
宇野
編集部
最後にあらためて、自動車保険の見直しで後悔しないために、どのような考え方で選ぶことが重要でしょうか?
まず伝えたいのは、保険会社は一つではないということです。同じ補償内容でも、会社によって保険料は変わります。
その上で、保険料だけで判断しないことも大切です。例えば代車費用特約一つを見ても、1日あたりの上限額が5,000円なのか、7,000円なのか、1万円なのかによって、事故時に借りられる車の選択肢は変わります。
そして見直しにあたっては、今乗っている車や生活スタイルに合った補償になっているかを確認することが重要です。
分からないことがあれば、今はネット型でも相談体制が整っているので、遠慮せずに相談しましょう。
保険料を下げることだけを目的にするのではなく「万が一のときに本当に困らないか」という視点で選ぶことが、後悔しない見直しにつながると思います。
宇野
7. 値上げ時代こそ、自動車保険を選び直すチャンス
自動車保険料の値上げが続く中でも、契約内容を見直すことで負担を抑えられる可能性があります。
大切なのは、単に補償を削るのではなく、今の車の使い方や家族構成にあわせて補償を最適化することです。
「おとなの自動車保険」は、事故率が低い方の保険料を割安にする設計や、走行距離に応じた保険料、必要な補償を選べる自由度が特徴です。また、SOMPOグループならではの事故対応ネットワークや、24時間365日の事故受付などの安心感も備えています。
安心とコストのバランスを見直す選択肢として、ぜひご検討ください。
保険を選ぶなら「おとなの自動車保険」
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- 保険料は平均25,679円節約※1
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- ALSOK隊員が事故現場をサポート※3
- 前の自動車保険と比較して「安くなった」と回答した方のうち、直前まで大手損害保険会社4社にご契約されていた1,587名の「おおよそどの程度安くなったか」という金額の回答をもとに算出した平均値です。(成約者アンケート/2024年4月~12月実施、有効回答者数7,847人)
- 最大22,600円とは、新規のネット割(一括払・最大20,000円割引)と、早割50日、無事故割引を適用した額です。ネット割の割引額は契約年数(新規、継続1回目、継続2回目以降)や保険料に応じて異なります。詳細は豊富な割引プランをご確認ください。
- 山間部や島しょ部、高速道路などかけつけサービスを提供できない場所や、一部サービス内容が限定的となる場合があります。また、交通事情、気象条件などによりサービスの提供ができない場合があります。
2026年の自動車保険の値上げについてニュースでも取り上げられていますが、実際どの程度インパクトがあると感じていますか?