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警察署で運転免許更新するには?流れや受付時間、予約方法、必要なものを解説

更新

2024/07/08

公開

2024/07/08

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定期的に訪れる運転免許証の更新。運転免許証の更新は、地域や免許証の区分によっては警察署でも手続きができます。本記事では、警察署で免許更新が行える条件や受付時間、流れなどについて紹介します。

目次

    1.警察署で免許更新が行えるケース

    例えば東京都の場合、免許更新の手続きができる場所は、運転免許更新センター、運転免許試験場、指定警察署の3つです。このうち指定警察署で免許更新ができるのは、「優良運転者講習の対象者」「高齢者講習等を終了した方」のみです。それぞれの詳細は以下の通りです。

    対象者 詳細
    優良運転者講習の対象者 免許を取得してから5年以上経過、かつ過去5年間無事故・無違反
    高齢者講習を終了した方 更新期間満了日時点の年齢が満70歳以上で、高齢者講習終了済
    更新期間満了日時点の年齢が満75歳以上で、認知機能検査で問題がなく、かつ高齢者講習も終了済
    ※過去に一定の違反歴がある方は、運転技能検査を合格していることも条件

    指定警察署で更新手続きができるのは上記の方に限られ、一般運転者や違反運転者、初回更新者講習の対象者は、指定警察署では手続きができません。ただし、東京都島部で手続きをする方は、講習区分にかかわらず警察署にて免許更新が可能です。

    2.警察署での免許更新の受付時間

    東京都では、田園調布警察署や世田谷警察署など、計12の指定警察署で免許更新の手続きができます(島部警察署を除く)。本項では東京都を例に挙げて紹介しますが、都道府県によって受付時間は異なるので、事前に住所地管轄の警察署に確認するようにしてください。

    受付時間 ※東京都の場合

    • 平日8:30〜11:30、13:00〜16:30

      土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月29日〜1月3日)は休み

    ただ、運転免許証の有効期間満了日が休みの日に当たる場合は、その翌日まで手続きが可能です。ゴールデンウィークなどの連休明けは混雑する可能性が高いので、時間には余裕を持って行くようにしましょう。

    東京都では更新手続きが完全予約制に

    2024年2月1日より、東京都では更新手続きの完全予約制が導入されました。予約の方法は、WEBか自動音声予約ダイヤルの2通りです。予約の際は、更新連絡ハガキに記載されている予約用IDが必要なので、あらかじめ手元に用意しておくようにしてください。なお、予約をするのは講習時間ではなく、免許更新手続きの受付時間なので、間違えないように注意しましょう。

    予約が完了したら、受付番号とQRコードが発行されます。予約当日は、会場にある受付機に受付番号を入力するか、QRコードを読み込ませる必要があります。そのため、受付番号はメモをしておいたり、QRコードを印刷もしくはスクリーンショットを撮ったりしておきましょう。

    なお、全ての方が事前予約制の対象ではありません。「70歳以上の高齢者講習等の対象者」「海外旅行や出産等により、更新期間前に手続きをする方」「住所地以外の都道府県公安委員会を経由して更新手続きをする方」「更新連絡ハガキがない方」「島部警察署で更新をする方」は、予約は不要です。

    QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

    3.警察署での免許更新に必要な持ち物

    すべての方が必要なもの

    持ち物 備考
    運転免許証
    更新手続き予約完了時の受付番号、またはQRコード
    更新連絡ハガキ なくても手続きは可能
    手数料
    • 優良運転者:3,000円(更新手数料2,500円+講習手数料500円)
    • 高齢者講習終了者:2,500円

    写真に関しては、東京都であれば、持参する必要はありません。しかし、千葉県や大阪府など地域によっては写真を持参する必要があります。その際は、「大きさ縦3cm×横2.4cmで、無帽・正面・上三分身・無背景で6ヶ月以内に撮影したもの」を持参してください。

    必要により用意するもの

    持ち物 備考
    メガネや補聴器等
    高齢者講習終了証明書、認知機能検査結果通知書、運転技能検査受検結果証明書(過去に一定の違反歴がある方)等 70歳以上の方
    在留資格を確認できる書類 外国人の方
    一時帰国(滞在)証明書と証明人の住所等が確認できる身分証明書の写し 長期の海外滞在などで住民票を除票している方

    住所変更もする場合

    更新手続きとあわせて住所変更もする場合は、「住民票の写し(コピー不可)」や「マイナンバーカード」「健康保険証」など、新しい住所を確認できる書類が必要です。ただ、住所変更手続きは、道路交通法第94条第1項で定められている通り、変更があった時点で速やかに手続きをしなければなりません。免許更新のタイミングを待たずとも、早めに手続きを行うようにしましょう。

    本籍(国籍等)、氏名の変更をする場合

    本籍、氏名の変更をする場合は、「本籍・国籍等が記載された住民票の写し(コピー不可)」も持参しましょう。運転免許証に旧姓の記載をしたい場合は、「旧姓が記載された住民票の写し」もしくは「旧姓が記載されたマイナンバーカード」が必要です。

    4.警察署での免許更新の流れ

    申請書記入・暗証番号設定→受付→手数料支払い→適性検査→写真撮影→講習→免許証交付

    警察署での免許更新の手続きは、上記の通りです。東京都の指定警察署の場合、新たな免許証は当日交付されます。神奈川県の場合は、即日交付の警察署は一部に限られています。また、一般運転者でも警察署で免許更新手続きができますが、受付日と講習受講日は別日になります。このように地域によって流れが異なるので注意しましょう。

    5.更新時講習の内容や所要時間

    すでに説明した通り、東京都の指定警察署で免許更新手続きができるのは優良運転者講習対象者と、高齢者講習の終了者です。それぞれの講習内容や、講習時間について紹介します。
    優良運転者講習
    優良運転者講習は、「免許を所有している期間が5年以上、かつ過去5年間無事故・無違反」の方が対象です。講習時間は30分です。講習では、教本や映像資料を見ながら、交通事故の実態や運転者の心構え、安全運転の知識などを学びます。

    6.高齢者講習

    運転免許証の更新期間満了日時点で満70歳以上の方が、高齢者講習の対象者です。対象者は、免許更新手続きの前に高齢者講習を受講しておく必要があります。

    対象者には、更新期間満了日の約190日前に「講習のお知らせ」ハガキが届きます。高齢者講習は予約制ですので、ハガキに記載されている会場に電話やインターネットで受講の予約を取りましょう。

    高齢者講習は2時間です。講習では、交通ルールや安全運転について再度確認する講義、運転適性指導、実車講習があります。実際に車に乗って指導を受けますから、当日は運転に適した服装で行くようにしましょう。

    7.監修コメント

    警察署は駅から歩いて行くには遠かったり、バスに乗る必要があったりするなど、不便な場所にあることも多いです。そうなると車で行きたくなるところですが、東京23区内の警察署は、免許更新手続き者用の駐車場がない場合もあります。駐車場があっても、数に限りがあるのがほとんどです。
    警察署の周辺は、コインパーキングが混雑していることも考えられます。東京23区内の警察署で免許更新手続きをする場合は、時間に余裕を持って、なるべく公共交通機関を利用して行くようにしましょう。

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    井口 豪
    監修
    井口 豪(いのくち たけし)

    特定行政書士、法務ライター。タウン誌編集部や自動車雑誌編集部勤務を経て、2004年にフリーライターに転身。自動車関連、ファッション、スポーツ、ライフスタイル、医療、環境アセスメント、各界インタビューなど、幅広い分野で取材・執筆活動を展開する。約20年にわたりフリーライターとして活動した経験と人脈を生かし、「行政書士いのくち法務事務所」を運営。自動車関連手続き、許認可申請、入管申請取次、補助金申請代行、遺言作成のサポート、相続手続きなど法務のほか、執筆業も手掛ける。

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