毎日の通勤や週末のドライブなど、車に乗るシチュエーションは様々ですが、そのシチュエーションに関わらず、車内はいつも綺麗に保っていたいもの。でも「車のお掃除は少し面倒」と思っている方も少なくはないのではないでしょうか。
しかし、ちょっとしたお掃除グッズがあれば、車内はとても簡単に綺麗にすることができるんです。
そこで本記事では、車内を綺麗に保つための掃除手順やポイント、おすすめの掃除グッズなどを紹介します。
- 目次
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1.車内清掃に必要なグッズは?
まず、車内清掃で主に使用する道具を紹介します。
- 掃除機(ハンドクリーナー)
- 洗剤
- 雑巾
- ロール型粘着テープ式カーペットクリーナー(コロコロ)
- ファイバークロス
- スポンジ
- ブラシ
- バケツ
掃除機(ハンドクリーナー)
車内は狭いので、小回りの利く車内清掃用の小型掃除機(ハンドクリーナー)があると便利です。カー用品店などで販売されています。なお、車用ではなく、通常の小型コードレス掃除機で代用することも可能です。
ちなみに、車用掃除機は、シガーソケットなどから電気の供給を受ける「有線タイプ」と、充電して使用する「コードレスタイプ」の2種類に分けられます。
有線タイプは、バッテリーの残量を気にせずに、長時間清掃を行うことが可能です。ただし、コードが絡まったり、後部座席に届かなかったりする可能性も考えられるため、購入前に確認しましょう。
コードレスタイプは、清掃したい箇所にスムーズに届きますが、連続使用時間が短いことに注意しましょう。
洗剤
洗剤は、家庭で普通に使用している中性洗剤、洗濯用洗剤、食器用洗剤などで問題ありません。
ただし、「蛍光剤」が含まれている洗剤は避けましょう。蛍光剤が含まれている洗剤を使用すると、素材によっては色合いが変わったり、白っぽく変色したりする可能性があります。
雑巾
雑巾は、2~3枚程度準備しましょう。ダッシュボードやシート、天井などのさまざまな箇所を拭く際に使用できます。
なお、後述しますが、通常の雑巾とは別にファイバークロスも用意しましょう。
ロール型粘着テープ式カーペットクリーナー(コロコロ)
髪の毛やペットの毛、細かいゴミ、ホコリが座席などの表面に付着している場合、「ロール型粘着テープ式カーペットクリーナー(コロコロ)」で除去しましょう。
ロール型粘着テープ式カーペットクリーナー(コロコロ)が手元にない場合、ガムテープで代用することも可能です。
ファイバークロス
ガラスを通常の雑巾で拭くと、跡が残る場合があります。そのため、通常の雑巾とは別に、マイクロファイバー製の「ファイバークロス」もご用意ください。
水拭き用と乾拭き用の2種類でフロントガラスなどの内側を優しく拭けば、跡が残らず、丁寧に仕上がります。
スポンジ
スポンジは、手垢などのこびりついた汚れを落とすのに役立ちます。
特にハンドルは、手垢が付きやすい部分です。洗剤を付けたスポンジでこすって汚れを落としましょう。
ブラシ
フロアマットなどには、頑固な汚れが付着している場合があります。スポンジでこすっても落ちないケースもあるので、ブラシを使って汚れを除去しましょう。
なお、コシのある硬めのブラシをおすすめします。カー用品店で購入する必要はなく、スニーカー用など、ご自宅にあるブラシで問題ありません。
そのほか、あると良いもの
そのほか、以下のアイテムも用意しておくと便利です。
- 霧吹き
- 小さなホウキ
- 洗濯用の柔軟剤
- 歯ブラシ
- 綿棒
- 割りばし
霧吹きは水で薄めた洗剤を吹き付ける際に、小さなホウキは砂などを除去する際に、そして洗濯用の柔軟剤はフロアマットの抗菌のために全面になじませるために活用できます。細かい隙間のゴミは、歯ブラシや綿棒、割りばしで取り除きましょう。
2.おすすめの車内清掃手順
車の中を掃除する際、どこから掃除していくかの手順はとても大切です。
まずはフロアマットの掃除をし、その後にシートの汚れやほこりを取り除きます。あとは部屋の掃除と同じ要領で上から下へと掃除をしていくと、綺麗に掃除することができます。
天井、フロントガラスなどの窓、ダッシュボードなどの内装の掃除...といった手順で行い、最後に床(フロア)に残ったほこりやごみを掃除していくのがおすすめです。
それでは実際にどういった掃除グッズを使うかを、具体的にご説明していきます。
【手順1】まずはフロアマットを外して水洗い
使用するもの
- 掃除機(ハンドクリーナー)
- 洗剤
- 洗濯用の柔軟剤
- ブラシ
掃除の手順
まず車外の日当たりのよい場所にフロアマットを並べ、布団を干す時と同じようにフロアマットを叩いて埃などを追い出します。
次に、掃除機でフロアマットの表面に付いた埃や小石などを吸い取ります。
それらの作業が終わったら、水で軽く洗い流し、洗剤をブラシに付けて汚れを落とします。全体に付着した泡や汚れを水で洗い流したら、抗菌のために柔軟剤を全面になじませ、すすぎ洗いをします。
最後に、地面に直接フロアマットが付かないように天日干しをして完全に乾ききれば、フロアマットの掃除は完了です。
掃除する際のポイント
まずは、いきなりフロアマットを水洗いしないことです。
天日干しによる紫外線でダニを死滅させてから水洗いを行わないと、毛羽立ったフロアマットの中に生息するダニが付着したままになるため、必ず天日干しをしてから水洗いをしましょう。
また、最後にフロアマットを干す際、生乾きの状態では雑菌が繁殖しやすいので、地面に付かない場所でしっかり天日干しをすることも心がけてください。
【手順2】シートの汚れやほこりを取り除く
使用するもの
- 掃除機(ハンドクリーナー)
- ロール型粘着テープ式カーペットクリーナー(コロコロ)
- 洗剤
- 雑巾
掃除の手順
まず掃除機で大まかに、ほこりや砂、髪の毛などを吸い取っていきます。
次にコロコロを使い、シートに付着したほこりや髪の毛などを取り除きます。
最後に、洗剤を使ってシートのシミを取ります。濃いめに洗剤を入れた水に雑巾を浸してシートを拭くと、必要以上にシートを濡らすことなくシミを拭き取れます。
掃除する際のポイント
ほこりや髪の毛がシートにこびりついてしまうことがあるため、いきなり雑巾でシートを拭かないようにしましょう。
掃除機で吸い取ってからコロコロをかけ、最後に洗濯洗剤を入れた水を染み込ませた雑巾で拭いていく手順がおすすめです。
【手順3】天井についたカビやシミを綺麗に
使用するもの
- 霧吹き
- 洗剤
- お湯の入ったバケツ
- 雑巾2枚
掃除の手順
天井の汚れでよく見られるのがシミの付着です。これを落とすためには、まず水で薄めた洗剤を霧吹きで汚れた箇所に吹き付けます。
その後に、お湯に浸した雑巾で汚れた箇所を拭いていきます。
最後に、乾いた雑巾で水分を拭き取りましょう。
掃除する際のポイント
天井には変色したシミが付着することが多く、お湯や水だけを使って拭いても汚れが落ちません。洗剤を吹きかけてからお湯に浸した雑巾で拭くのがポイントです。
【手順4】フロントガラスなどの窓を拭く
使用するもの
- 洗剤
- スポンジ
- 雑巾2枚
- ファイバークロス
掃除の手順
まずは洗剤をスポンジに沁み込ませ、ガラスを拭いていきます。
そこで汚れを浮き上がらせてから、濡らした雑巾で拭き、その後に乾いた雑巾で拭いて水分と汚れを取っていきます。
最後にファイバークロスでムラなく拭いて完了です。
掃除する際のポイント
ファイバークロスだけではこびりついた汚れが落ちないことが多いので、最初に洗剤をスポンジに染み込ませて拭くことをおすすめします。
【手順5】ダッシュボードや内装の掃除
使用するもの
- 掃除機(ハンドクリーナー)
- 歯ブラシ
- ファイバークロス
掃除の手順
まず、ダッシュボードの隙間など拭き掃除では思うように届かない場所に挟まった小さなゴミやホコリを、歯ブラシで溝に沿って取っていきます。
そうして掻き出したゴミは、ハンドクリーナーで吸い取ります。
最後にファイバークロスで拭いて完了です。
掃除する際のポイント
ハンドクリーナーだけでは吸い取り切れない細かなゴミが溜まっていることが多いので、先に歯ブラシで取り除けるものを除いてからハンドクリーナーで吸い取るのがポイントです。仕上げをより美しくするためにも、ファイバークロスでの拭き掃除がおすすめです。
【手順6】床(フロア)に残ったほこりやごみを掃除
使用するもの
- ロール型粘着式カーペットクリーナー
- 掃除機(ハンドクリーナー)
- ブラシ
掃除の手順
フロアに残ったほこりやゴミをブラシで集めてから、掃除機で吸い取り、最後にコロコロで細かいほこりやごみを付着させて取っていきます。
掃除する際のポイント
コロコロだけでは取り除けないゴミが意外と多いので、最初にブラシで残ったほこりやごみを集めておきましょう。
3.車内をキレイに維持するには
ここからは、常に車内をキレイな状態に維持するためのポイントを3つ紹介します。
定期的な清掃
車内の清掃は、「一度やったら、それで終わり」というものではありません。定期的に清掃を行うことを習慣化しましょう。
清掃を怠ると、カビやダニが発生し、アレルギーの原因になる場合もあるのでご注意ください。
除菌スプレーをこまめに使用
洗剤の代わりに、アルコールをスプレーし、タオルでしっかり拭き取ることも有効です。ダッシュボードやハンドル、ドアの内側に対しては、エタノールを水で3倍程度に薄めて使用しましょう。フロントガラス、リアガラスなどに対しては、エタノールを薄めずにそのまま使用してください。
紫外線フィルムを使用
紫外線は、車の内装に悪影響を及ぼします。対策を講じない状態が長く続くと、塗装されている部分やプラスチックの部品などが劣化する可能性があります。紫外線の影響で塗装がボロボロになってしまっては、見た目が美しくありません。
窓ガラスに「紫外線をカットする加工がされているフィルム」を貼れば、ある程度、劣化を抑制することが可能です。清掃とあわせて、紫外線対策も講じて、車内の美しさを保ちましょう。
4.まとめ
お金を払って業者に任せなくても、ご家庭にあるもので簡単に綺麗にお掃除できることがおわかりいただけたかと思います。
車の室内は目に見えないほこりやごみが溜まりやすく、掃除をしないままだと、あっという間に汚れていきます。
車内環境を常に綺麗に保つためにも、2~3週間に一度はお掃除をして、快適な乗り心地を維持しましょう。