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安全な運転に必要なポイントとは?デジタルを活用した教習を行う、「銚子大洋自動車教習所」にインタビュー

更新

2023/02/22

公開

2023/02/22

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皆さんは、運転するときにどのようなことを意識しているでしょうか。より安全なカーライフを実現するためには、運転技術を上げるだけでなく、先を予測して運転する等、いくつかのポイントを意識することから始められます。

今回は、千葉県銚子市で唯一の自動車教習所である「銚子大洋自動車教習所」で、代表取締役社長を務める澤田裕江さんと、指導員を務める金野佑也さんにオンラインを活用した現代の教習方法や、より安全に運転するためのポイントについてお話を伺いました。

目次

    1.オンラインを活用して教習を行う、銚子大洋自動車教習所

    ― よろしくお願いします。まず、銚子大洋自動車教習所の開業時期や施設の特徴について教えていただけますか?

    1961年10月に開業してから現在に至るまで、銚子市で唯一の自動車教習所です。教習車種には、普通自動車(第一種・第二種)、準中型車、中型自動車、大型特殊自動車、二輪車(大型自動二輪・普通自動二輪)があります。

    当教習所はデジタル化を進めており、2年前から「オンライン学科教習」という自宅で学科教習を受けられる仕組みを、全国で7番目に取り入れました。

    また、教習の実績を記録する教習原簿を、クラウド上で管理する「電子原簿」の導入を予定しています。電子原簿によって、指導員と教習生はアプリを使用して進捗を確認できるなど、より効率的に教習を進められるようになります。

    2.一生涯、無事故の運転者を育成するために、ほめる指導を行う

    ― 指導の際に心がけていることや大切にされていることはありますか?

    教習生は初めて車を運転するので、不安な気持ちを抱えながら通っている方も多くいらっしゃいます。そのような教習生の気持ちに寄り添いながら、運転する楽しさを伝えることを意識して、なるべく和やかな空気で教習を進めるようにしています。

    また、運転にはさまざまな危険が伴うので、その危険性についてしっかり理解してもらえるよう、わかりやすく伝えることも大切にしています。

    ― 銚子大洋自動車教習所では、「ほめる指導」を心がけていると伺いました。その理由について教えていただけますか?

    「ほめることはコミュニケーションの扉を開く」と当社では考えています。1時限50分という短い時間のなかで、一生涯、無事故の運転者を育成するために指導員が伝えたいことはたくさんあります。

    指導内容について理解してもらうためにも、良いところはほめて伸ばしてもらい、出来なかったところについては指摘内容を受け止めてもらうためにも、信頼関係を構築することが必要です。

    特に、当教習所は毎時限違う指導員が担当するので、教習生も「今日はどのような指導員だろう?」と少なからず不安な気持ちをもっていると思います。そのなかで「ほめる」というコミュニケーションツールが教習生の心の扉を開き、関係を構築するきっかけとなると考えています。

    ― 指導員としてやりがいを感じるのはどのようなときですか?

    技術的なことや安全に関する知識等の指導内容がしっかりと教習生に伝わり、「理解できました。」という反応をもらえたときにやりがいを感じます。

    先ほどもお伝えしたとおり、理解してもらうためには、指摘内容を受け止めてもらえるように教習生との信頼関係を構築する必要があります。そのためにも当教習所では、ほめる指導に力を入れて取り組み、コミュニケーションの扉を開いてもらうことで、関係を構築できるよう努めています。

    3.デジタル化を進めて効率的に教習を進められる環境を整える

    ― 銚子大洋自動車教習所では、専用アプリによる技能教習フォローをされているそうですね。どのようなものでしょうか?

    オンデマンドで学科授業を受けるシステムとは別に、DrivIT(ドライビット)という専用アプリを導入し、教習の進捗状況や予約状況、必要資料などをアプリ上で確認できるようにする準備を進めています。

    また、技能教習後に指導員から送られてくるサポートメッセージを受け取ることもできるので、運転について良かった点・頑張ってほしい点についてアプリを通して復習していただくことができます。このメッセージには教習生から返信できるので、教習中に聞き逃した質問はアプリを通して送ることができ、指導員は教習生のフォローアップがしやすくなりました。

    4.先を予測した運転を心がける

    ― 運転が上手くなるコツや事故を起こさないためのポイントを教えてください。

    「上手な運転」と「事故を起こさない運転」に共通して言えることは、先を予測した運転ができているということです。運転技術も大事ですが、「この先、どのようなことが起こるか」「どのような危険があるか」を考えて運転することはとても重要だと思います。

    初心者の方が運転しているときは、前の車を追いかけていくような運転になっていることがありますが、それでは前の車を真似する運転になってしまうので、危険への対処速度も下がってしまいます。運転時は視野を広く持ち、道路全体を見て予測した運転を心がけましょう。

    例えば、赤信号が目の前にあるとき、早く信号まで辿り着こうとする傾向があります。しかし、道路全体を見ていれば、「前方は赤信号で止まっているけど、もうすぐ信号が青に変わる」という状況が見えて、「少しスピードを落として止まらずに進もう」という判断ができるようになり、結果的にブレーキの少ない上手な運転につながっていきます。

    5.ご自身の性格を理解して、より安全なカーライフを送る

    ― 免許を取ったばかりの方やこれから免許の取得を検討されている方に向けて、メッセージをお願いします。

    車を運転することで時間の制約なく遠くに行くことができるなど、人生の可能性が広がります。しかし、車は鉄の塊のため運転には大きなリスクが伴うので、運転する人は車の危険性を理解しておきましょう。

    また、車に乗ると気が大きくなりやすいと言われています。冷静な運転を心がけるためにも、ご自身の性格について理解しておくことは安全なカーライフにつながります。

    当教習所では、各種SNSを使って安全な運転のポイントなどを発信していますので、興味のある方は覗いてみてください。

    ― 本日は、貴重なお話をありがとうございました。

    株式会社銚子大洋自動車教習所
    創業63年を迎える、千葉県銚子市にある自動車教習所。デジタルを積極に取り入れているため学科の授業をオンデマンドで受講でき、今後は予約やキャンセル待ちについてもアプリで行えるなど、効率よく教習を進めることができる。銚子市内で唯一の教習所。

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