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EVのランニングコストは高い? 低い?
EVオーナーの声 2025.06.20

【EV VOICE 10】EVにしてみてランニングコストはどう変わった?

EVのランニングコストは高い? 低い?

HOW TO EV VOICEでは、『おとなの自動車保険』会員を中心に多くのマイカー所有者の声を集めるための口コミアンケートを定期的に実施しています。

第2回のアンケートは2025年2月に実施しました。EVオーナーだけでなく、様々な車種のオーナーにもEVカーライフについてどのように思っているか、このアンケートをもとに、EVカーライフの先輩の回答を分析しつつ、シリーズでクルマオーナーの声を紹介していきます。

第10回のテーマはEVのランニングコストです。今回はEVオーナーの現在のカーライフ、とくに世間一般に「低い」と言われるEVのランニングコストについてピックアップしてみました。はたして、EVの燃料費つまり電気代と日々のメンテナンス費用は安いのでしょうか?アンケートの結果をもとに、実際のランニングコストは高いのか低いのか、オーナーたちのコメントの数々をご紹介します。

EV充電の電気代はガソリンの燃料費と比べて安い!

ガソリン車の燃料費
EVの充電費用

まず比較のために今回のアンケートから、1か月あたりのガソリン車燃料費とEV電気代を示しておきます。

走行距離や燃費がバラバラなので、ガソリン車は2,000円から1万5,000円まで幅広く燃料費がかかっており、1万円以上の方が3割います。中央値は8,319円となりました。一方でEVは、同じように走行距離に差があるにもかかわらず、約9割の方々が1万円未満、7割以上の方が6,000円未満となっています。中央値は3,490円。その結果からわかるようにEVユーザーの多くの方がEVの充電費用の安さに満足しているようです。多くの方々から、総じて「安い!」という回答が目立ちました。

具体的にアンケートの回答を見ると、約半数の方が月々の充電費用を2,000円未満から4,000円未満と回答。対して、ガソリン車の方々は4,000円未満と回答している割合がわずか15%程度と、その差は歴然です。

EVユーザーの「自宅で充電して使用する限りではガソリン残量やオイルなど気にしなくてよいので楽」、「自宅充電なので非常に楽。電気代もあまりかかっていない」、「基本自宅充電。太陽光を導入しているので安い」といったコメントからも、EVならではの自宅充電の手軽さと低コストが評価されていることがわかります。

「ガソリン代だけでなく電気代も上がっているのでなんだかなぁと思っている」という昨今の電気代の値上がりも意識しながらも「自宅で充電できる気楽さに喜びを感じています」という声も。その他、「昨今のガソリン代の高騰を考えるとリーフにしたことが非常に良かった」という声もあり、ガソリン価格の高騰を受けて、EVの充電費用の安さがより魅力的に感じられているようです。

さらに、「太陽光発電でほぼ賄えるのでガソリン代はもちろんのこと光熱費もあげることなく車に乗れるのが助かる」、「太陽光発電に加えてV2H(Vehicle to Home)を導入しEV車を非常用電池として使用している。ここまで費用をかけるとコスト的にペイする」といったコメントからは、太陽光発電とのセットで活用することで、充電費用をさらに抑えられることがわかります。

一方で、「外で急速充電しているあいだは買い物などで時間を潰している」、「外での充電は大半が時間制なので、バッテリー容量が大きいほど時間当たりの充電容量が大きくなるメリットがある。バッテリー容量の小さなEVは外部で充電するメリットはなく、自宅充電が圧倒的にコスパが良い」といった意見からは、“外出先での充電に時間がかかる”、“充電が従量課金ではなく時間課金”というデメリットがあることがわかります。また、「最近は充電プランの価格が上がっているのが残念」、「急に充電費用が倍になった」といった声もあり、一部の充電プランでは価格の値上げが行われていることへの不満も見られました。

総合すると、多数を占めたのが自宅充電を中心に安く抑えられているというユーザーの声。特に、太陽光発電とのセットで活用することで、さらなるコスト削減が可能となっているようです。一方で、主に外出先での充電には時間がかかるというデメリットがあり、一部の充電プランでは価格の値上げが行われていることへの不満も見られました。EVでは「自宅充電が基本」とはよく言われることですが、今回のアンケートのコメントからもそれが裏付けられたようです。

EVの充電費用の安さは、ユーザーにとって大きなメリットであり、ガソリン価格の高騰を背景に、より魅力的に感じられているよう。今後は、自宅充電の利便性をさらに高めるとともに、外出先での充電時間短縮などの技術革新や、充電プランの価格方式を従量課金にするなど平等性も求められているのではないでしょうか。EVの普及拡大に向けて、充電インフラの整備と充電費用の最適化が重要なポイントとなりそうです。

EVのメンテナンス費用はほとんどなし

ガソリン車のメンテナンス費用
EVのメンテナンス費用

一方、EVのメンテナンスに関するアンケートコメントを見ると、こちらも多くの方がEVのメンテナンスの手軽さや低コストを評価されているようです。約半数の45%程度の方々が1万円未満。2万円未満まで入れると59.3%となります。中央値は9,196円。対してガソリン車は1万円未満が16.2%、2万円未満まで入れても34.1%となり、中央値は2万9,820円で、こちらも燃料費と同様に、EVにかかる費用に比べて際立つ違いとなりました。

「オイル交換や、その他消耗品がほとんどないので、安価で済む」、「エンジンオイルの交換が不要なので、ほとんど費用がかからない」といったコメントから、EVではエンジン車と比べてオイル交換などのメンテナンスが不要であることが大きなメリットとなっていることがわかります。実際「新車で購入して3年目ですがワイパー以外にお金がかかっていない。ランニングコストは本当に低いと思う」、「車検までウィンドウのワイパー交換程度です」、「タイヤ交換以外は数千円以内です」といった声からもEVのメンテナンスコストが非常に低く抑えられていることがうかがえます。

さらに、「それほど距離も走っていないが、普段ワンペダルドライブのせいかブレーキパッドも減らないしオイル交換も不要で本当にメンテナンスにお金がかからない」というコメントからは、EVの特徴的な機能である、アクセルだけで加減速できる、回生ブレーキを使用した“ワンペダルドライブ”が、ブレーキパッドの摩耗を抑えるなど、メンテナンスコストの削減にも貢献していることがわかります。

これらのメリットはありますが、「リチウム電池のいつまで持つかが心配」、「電気自動車のバッテリー代は高い」といった声もあり、これらのコメントからは、EVのバッテリーの寿命やバッテリー交換コストに対する懸念も見られました。EVのバッテリーは高価な部品で、その交換コストは従来のエンジン車のメンテナンスと比べて高額になる可能性があります。ただ、「電池劣化のみ心配しているが、世間で言われているような劣化は現状感じない」といった意見もあり、実際のバッテリー劣化は思っているほど進んでいない可能性もあります。

バッテリー交換については、“エンジン交換”と同じようなレベルの懸念事項であり、普段乗っているぶんには、そう気にしなくてもよいことかもしれません。バッテリーについては、今後、技術のさらなる進歩により、寿命の延長やコストの削減も期待されます。

その他、「メンテナンスパックに入っているので費用はかからない」、「購入時にメンテナンスパックに入っているので、定期点検時のオプションでの費用ぐらい」といったコメントから、メーカーのメンテナンスプログラムに加入することで、定期点検などのコストを抑えられることもわかりました。多くのEVメーカーが、一定期間のメンテナンスを含むプログラムを用意しており、ユーザーはこれらを活用することで、メンテナンスにかかる手間や費用を軽減できるようです。

ただし、「輸入車はなにをするにも高い」といったコメントもあり、燃料費としてかかる電気代とは異なり、輸入EVの場合、故障や事故のときの修理費としてのメンテナンスコストの高さを懸念している声もあります。国産EVと比べて、部品の調達や専門的な技術が必要な修理が多いことが理由と考えられます。輸入EVを検討する際は、いざというときのメンテナンスコストについても十分に確認しておく必要がありそうです。

これらアンケートの結果と数多くのコメントからわかるように、EVのメンテナンスはエンジン車と比べて手間もコストも大幅に削減できるのが大きな魅力といえそうです。オイル交換などの定期的なメンテナンスが不要なことに加え、ワンペダルドライブなどのEV特有の機能もメンテナンスコストの削減に貢献しています。一部でバッテリーの寿命やコストへの不安はあるものの、多くのユーザーがEVのメンテナンスの手軽さと経済性に満足しているようです。

また、メーカーのメンテナンスプログラムを上手に活用することで、さらにコストを抑えることもできるでしょう。ただし、輸入EVの場合はメンテナンスコストが高くなる傾向があるため注意が必要です。

EVのメンテナンスの手軽さは、ユーザーにとって大きなメリットであり、EVの普及を後押しする要因の一つといえるのではないでしょうか。今後、バッテリー技術のさらなる進歩やメンテナンスプログラムの拡充などにより、EVのメンテナンスコストがさらに削減されることを期待したいですね。

田代真人さん

分析と声の紹介:田代真人さん

分析と声の紹介をナビゲートしてくれるのは田代真人さん。
福岡県出身。九州大学工学部卒業後、朝日新聞社入社。
その後、学習研究社にてファッション女性誌編集者、ダイヤモンド社にてWebマスター、雑誌編集長、書籍編集などを経て、起業。
出版&電子出版、Webプロデューサー、PRコンサルタントとして活動。現在は、桜美林大学非常勤講師など複数の大学で「コミュニケーション」「編集論」を教えている。そしてはじめてのEVとしてテスラ「モデルY」を2022年に購入し、EVカーライフを体験中。

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