犬好き、猫好きの人は多いですが、コロナ禍以降、実際にペットを飼う家庭が増えたそう。ペット関連は注目のビジネスとなっています。
生保がペット保険に着目
保険も同様で、従来ペット保険は一部の損害保険会社や少額短期保険会社(少短、いわゆるミニ保険)が中心に販売してきたのですが、生命保険会社も関心を寄せています。一例を挙げるとと、第一生命、アフラックが子会社等を通じて、オリックス生命が代理店として、ペット保険のマーケットに参入しています。
背景には、飼育されているペットに対するペット保険への加入率が、15%程度という現状が考えられます(ペットメディカルサポート社の試算による)。今後のマーケットとして有望であり、ペット保険を入り口にして、主力商品の販売にもつなげられるという期待もあるのでしょう。
下表は現在シェアの大きい会社の商品内容ですが、新規参入が続けばさらにコスパのいいペット保険が登場するかもしれません。
ペット保険のチェックポイント
現在販売されているペット保険で、選ぶ際のポイントを見ていきます。
ペット保険は、ペット(一部の会社以外は犬・猫が対象)がケガや病気で治療を受けた際の、通院・入院・手術の費用をカバーします。補償対象となる病気は会社により違いがあるので、加入前に確認しておくとよいでしょう。
治療にかかった費用に対する補償割合は、50%、70%など。ただし、入院と通院の補償については、1日当たりの支払限度額や年間支払限度日数、手術の補償も1回の支払限度額や年間支払回数を定めている会社が多くなっています。補償割合が高くても、治療費が高ければ支払限度額を超える分はカバーされないので、実質的な補償割合が低くなることもあり得ます。また、免責金額が設定されている場合、免責分を差し引いた治療費に補償割合を掛けた金額の支払いとなります。
保険料は、猫の場合は年齢、犬の場合は年齢と犬種により決まり、0歳を除き年齢が上がるにつれアップします。ただし、一定の年齢からは定額に設定しているところも少なくありません。保険期間は1年更新が多いですが、一度加入したら終身にわたって継続できるところがほとんどです。加入初年度に、支払事由によっては、保険開始日から一定期間の補償されない「待機期間」が設けられている会社もあります。
保険金の受け取りは、一般的には契約保険会社に請求手続きします。また、アニコムやアイペットのように、対応している動物病院に「保険証(ペット保険の加入に際し発行される)」を提示することで、実質自己負担額のみ支払えばいいシステムを取り入れているところもあります。
- 添付ファイル
- 新規参入が続々、マーケットが広がりそうな「ペット保険」(浅田里花).pdf